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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン Comments (20)
松尾スズキ脚本だからなのか、小田切さんの口調がそうなのか、ゆる〜い雰囲気の映画になってました。
「もう可哀想としか言えないよ」ていう台詞がゆる〜く突き刺さる。
大泉洋さんのドラマ版も観たいなぁ。
原作2005年、映画2007年。もう10年以上経ったので、もう大丈夫だろうと思って観ました。
やっぱり泣けた。
最初は炭鉱の町で過ごす少年時代の話と、大人になってからの話が交互していて。
ちょっとわかりづらい所はあるのですが。
それぞれのエピソードが、地味ながらも最後につながっていく所が、ほろり。
私が原作を読んだ時にツボったのは、おかん=自分の母親に重ねていたんです。
それを今作では見事に再現してくれていました。
おかんの若いころに来ていた洋服、子供の時にうっすら覚えている母の服にすごく似てたし。
部屋にあった扇風機だって、一緒のような気がしてなりませんでした。
おかんからの仕送りをギャンブルに使ってしまうような、トホホな主人公。
オダジョーさんがぴったり。落ち着いた語り方もナイス。
そしてやっぱりおかんの樹木希林さんが、もうおかんそのもの!。
この話の裏主人公は、おかんなのです。子供が大きくなったって、おかんはおかん。
子供が落ち込んでいる時には、一番の味方になって励ましてくれる。
おかんの深い愛情をヒシヒシ感じたなあ。
監督は松岡錠司さん。他の出演者に小林薫さん、安藤玉恵さん、光石研さん、小島聖さん・・・?!。
「深夜食堂」(2015)のメンバーが何人も。他にもいたかもしんない。
他にもチョイ役がとっても豪華でした。リリーさんつながりかな。
母に捧ぐ、1本になりました。私の子供の時の事、もっと聞いておけばよかったな。
もっともっと、いろんな話をしたかったな。
冒頭のシーンで最悪の父親、小林薫が出てきて、なんだこりゃとは、思ったけど、作品が進むにつれて引き込まれました。
他のレビューも見てしまい、酷評してる人も見ました。理由が書いてないから酷評してる意味がわかりません。良い理由を教えてと書いてる人に、逆に何が気に入らないのか教えて欲しい。そこを書かないとレビューにならんでしょうが。映画ドットコムで再三思うけど感性の違いって本当に人によりありますよねー。
いろんな家族がいるけど、遺書みたいなノートを最後に読むけど、優しい息子に母親は救われたんだなと思いました。
樹木希林が息子を思う気持ちが伝わりました。卒業証書をもってきてという言葉。必死に働いて息子を卒業させた誇りなんですよね。自慢の息子なんですよね。
樹木希林の若い時を樹木希林に似た人がやっていてリアリティがありましたが、娘さんでしたね。うちだややこさん。
息子は高校、大学と堕落していたけど、途中から変わりました。そして人1倍母親を愛する気持ちを持っていた。幼少からの苦労してきた母親を見てきたからでしょう。
自分自身は親孝行なんて何もできていません。親には自分がいつも元気で笑顔でいる姿を見せることが一番の親孝行なのかなあ。仕事をしているマーくんをみると嬉しくなると樹木希林は言ってましたが、うちの母親は何を自分がしたら喜んでくれるかなと考えました。
もちろん父親にも孝行しないと。父親孝行も考えました。
映画の中で、最後に別れた父親小林薫がずっと一緒に居てくれて良かった。
闘病生活も予想できる展開でしたし、たいした見せ場も山も谷もどんでん返しも特別なものは何もありませんが、リリー・フランキーの自伝なんでしょうけど、親子愛は伝わりました。それだけで充分じゃないですかね。私は無条件に感動しました。
最後のエンドロールの福山雅治の歌もハマっていた。最後まで余韻を持つ事ができました。
いい映画に間違いないです。
樹木希林とオダギリジョーに拍手。
どうして、こんなにも尽くしてくれるのかわからない。
樹木希林が東京に来て、オダギリジョーの友達と本当に楽しそうに食事しているシーンがとても好き。
オダギリジョーがかっこいい。
とにかく感動した。