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サンダーロード Comments (20)
奇妙な映画と言わざるをえない。冒頭12分間にわたる長回しの中、いったい何を見させられているのだろうと思う。全てがアドリブのようにも、緻密な演技のようにも見えるが、くすくす笑いはやがて苦笑いに転じ、もはやこれをコメディに分類していいのかさえわからない。少なくとも踊ってる彼はとにかく必死なのだから。
口を開くと人を不快にさせる。すぐキレる。かと思えば後悔し、また次の瞬間には私はこんなに苦労してるんですよ、と主張する。すぐ身近なところにもこんな人間の一人や二人いるような・・・もしくはそこに重なるのは自分自身だろうか。そういった鏡面的なものを感じるからこそ、彼のことを決して見放せないのかも。
かつて母親が歌に感化されて故郷を飛び出したように、彼にも全身全霊をかけて誓う時が来る。人生とはその瞬間の訪れを信じてひた走るサンダーロードーーーー未だ聞いたことのない歌の真髄に少しだけ触れられた気がした。
離婚協議中の嫁に娘の親権問題と、母親の死で動揺する、失読症を持つ情緒不安定な警察官の話。
母親の葬儀のスピーチで上手く語れない上に、キティちゃんの故障で段取り通り進まず無音で踊り出すところから始まり、障碍も!?と思わせる主人公。
直情的で恐ろしさも感じながらも、本当は優しいし、親バカな主人公が上手く立ち回れずキレてしまったり、パニック染みてしまったりする中で、派手な嫁の無茶な要求に向き合わなければならなくなり、追い詰められていく様子が痛々しい。
この流れからの落とし方は、とことんまで!?それともすがりつき許容されるのか悟るのか?
自分には思いもしなかった展開で、良い意味でやられた感じ。友達も良いし上手いね。
かなりしっとり、重さと哀しさを感じるストーリーなのに、what′s!?(笑)なネタもあったりして、面白かったし、踊らされた気分にされた。
コミュ能力が欠落している男性がすぐに怒ったり謝ったり。大きな出来事は起こらない。
けど必死に喋ってる/生きてるのを見るとジュワンと胸を掴まれる。
帰り道にMitskiを聴いたら今までで一番心に染みた。そんな映画。
怒りを押さえられず、思ったことが口に出てしまう男性が主人公。
カウンセリングが必要なレベルでちょっと変。
でも謝ることもできる。必死に生きてる。
よくある”実は良いヤツ”でもない。
正直近くにいて欲しくはない。けど胸がざわつく。
不思議な主人公でした
つい口が出てしまって、転げ落ちていく主人公はコメディ風。めちゃくちゃ面白い。のに一度も吹き出したりはしなかった。笑っていいのかわからない、の極地。
ただ終盤、自分のマスクの下がほっこりした笑顔になってるのに気づきました。
うん、良い作品。
冒頭が終盤に見事な形で生かされてるのには感動しました。
”あぁ、この映画好きっ!”ってなった。
最後までひねくれた形でブルース・スプリングスティーンの「涙のサンダーロード」を使う。
全然”サンダーロード映画”じゃないようでど真ん中に”サンダーロード映画”なのです。
アンビエント/ニューエイジ系のBGM。これが素晴らしかった。
コメディの後ろで鳴る美しい音。それが主人公のエキセントリックを”笑う”より”心に響く”モノにしてました。体感する映画。
マック赤坂の映画がBGM効果でエモ散らかしてた感覚を思い出しました。
基本はアンビエント系のBGMだけど、後半にかかるカントリー/フォーク系のBGMも素晴らしい。
躍ってるようで、悲しい。
調べたらBon Iverの曲のストリングス・アレンジなんかも使ってたのですね。センスあるー。
英語がわかったほうが面白いシーンは多いかも。主人公のエキセントリックさは特に。
”クソ野郎!”の訳の元は”Shit Head!”。
この絶妙なニュアンスが最高なんだけど日本語にするのは難しいか……。
ってか今作の翻訳はかなり攻めた意訳をしてます。ある意味おもしろかったです。
主人公を務めるジム・カミングスの演技は素晴らしい。ほぼ彼ひとりの振る舞いで成り立つ構成の映画。
しかもこの人は監督・脚本・編集……さらに先ほどべた褒めした音楽まで担当しております。
基本ほぼ無名のインディーズ上がりの人らしいけど……マジヤバ。
主人公に感情移入はしない。
ド派手なコトが起こらない。
大爆笑があるわけでもない。
でも見終わったら身体のなかが優しい夕焼け色になった感覚がありました。
めちゃくちゃ好きな作品かも。
体感する映画。
好き嫌いはあるだろうけどとりあえず”見てみ?”と。
突発的な行動と言動は側から見るとシュールで面白おかしく、ちょっと哀愁を感じた。
予習もむなしく名曲は劇中で聴けなかったが、元ネタの短編は正に想像していたそれだった。
思いが凝縮されたインパクトが凄い短編、おかげでサンダーロードがしばらく鳴り止まなかった。
冒頭の葬式のシーンを長回しするんだったら、駐車場での暇つぶしのシーンを長回ししてほしかったくらいだ。眼の保養にはなる。