Life work of Akira Kurosawa 黒澤明のライフワーク
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Apr,29 2023 In Theaters
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AKIRA Comments (20)
オリンピック中止で話題となって今年、DVDレンタルして家族で観てはいる。
当時のコミックから映画化の流れをリアルタイムで体験してるカミさんとわたしは、なんとしてももう一度スクリーンで観ておかねばならない衝動に駆られていた。
実はコミックも映画も見るには見たが、ジャンル的にはあの時代の世紀末感からの近未来設定にばっちり馴染める世代だけど、どこか受け付けない嫌な部分があったり、何度見ても理解できないストーリーが、かえってあいつのこと嫌いだけどどっか魅力があってそれが何なのか確かめたくて近づく友人のような存在。
改めて4Kリマスターの大画面だからこそ、この映画のよさがよみがえり、伝わってくる。
音響も5.1chですごかった。
年齢的にも、昔では理解できなかった部分がわかったり。
やっぱり、わからない部分はわからないまま。
それでいい。
この映画は好きか嫌いかに関係なく、それ以後のジブリアニメや海外の実写SF映画にも多大な影響を与え続け、30年経とうが未だに新鮮。
映画では、オリンピック開催迄あと147日だったけど。
今日は都知事選で、383日と表示される当選結果となった。
思い出補正無しで初めて見て楽しめるような映画では無かった。
AKIRAが以後のエンタメに多大な影響を与えたことは知っているが、
結果として今見ると陳腐に思えてしまう内容が多い。
昔の名作あるあるではあるが、
現代で見ても楽しめる作品がある一方で、本作に関してはそうではなかった。
当時を知る人は当然楽しめると思う。
ただ、「一度は見ておくべき名作」などと謳って初見の人に見させるものではなく、
「あの衝撃をもう一度」の感覚で当時を知る人達が見るべきものに感じられた。
勝手に期待値を上げて鑑賞した自分に責はあるが、正直残念だった。
本作が作られたのは日本がバブル経済絶頂期の80年代だが、あの時代でなければこのプロジェクトは成立しなかっただろう。世紀末を迎える当時の終末論的な空気感を感じさせる内容が、2020年代の今の日本とどこかリンクしてしまうのが恐ろしい。日本社会が退廃的な方向に行くことが決定的になってきた今、この映画の空気感は公開当時よりも一層リアルに感じられるかもしれない。
とにかく映像がカッコいい。
一つの映画の中でいろいろな面白い映像を見せてくれる。物凄い超能力ということである意味なんでもありの設定なのだが、そのなんでもありの中でのイマジネーションの働かせ方が素晴らしいと思った。
原作は長い物語らしいが、無理やり尺に押し込めた感じはせず、一つの映画としてまとまっていると感じた。
社会風刺的側面も、当時の社会を反映しているのであろうが、今でも色あせていない。
名作ということで断片的には知っていた箇所も多く、それらの元ネタをちゃんと知ることができたという意味でも良かった。
ちゃんと荒唐無稽というか、描かれるもののスケールがズバ抜けている感じです。とにかく設定と映像がぶっ飛んでいて、ずっとドキドキしていました。
当然内容も素晴らしく、金田や鉄雄のキャラクター自体も非常に魅力的で、なおかつそこに至るまでの過程も丁寧に説明してくれています。博士や大佐や教祖様などの脇を固めるキャラクターもアクが強くて、世界観を十分に表現していました。
ストーリーは、ギリギリついていけるくらいのスピードと突き放し具合でしたが、最後のあたりは正直言ってちょっとよく分からなかったです。