ルール
プロット
アメリカ
Sep,09 2000 In Theaters
ルール2
プロット
カナダ・アメリカ合作
Dec,01 2001 In Theaters
フェイク シティ ある男のルール
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アメリカ
Feb,14 2009 In Theaters
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アメリカ
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アメリカ
Jan,01 1900 In Theaters
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サイダーハウス・ルール Comments (19)
今日行った古書店でジョンアーヴィングのサイダーハウス・ルールが売っていた。
かねてから英語の勉強のため、洋書を原書で読もうとは思っていた。おそらく5年程前から。ここのところまとまった時間がとれるようになったので古書店に洋書を求めて行った。そこでサイダーハウス・ルールに出会った。名前は知っていた、村上春樹の訳すアーヴィングなら読んだことがあった、観てみたい映画でもあった、でも買いはしなかった。とりあえず映画を観て筋をわかってからにしようと
そして観た。人の優しい面だけを、他人へのいたわりと、隣人への愛だけを、映した映画。人だけでなく描かれる風景も皆、美しい
施設育ちということで里親映画に分類できるけど、親子としての関係が薄い。おじいさん先生がお父さん代りだけど、子供が多い。愛着も薄いのではないだろうけど、そんな環境にもめげず主人公は立派に育った。「いるなら役に立て」という教育方針がよかったのだろうか。しかしそもそもこの映画には愛着障害が存在しないので、そんな視点が欠如していただけかもしれない。
血縁のない施設暮らしの一方で、黒人親子の近親相姦による妊娠という濃すぎる血が描かれていた。
無資格で医者をさせたり、友達の恋人を寝とったり、挙句に近親相姦まで描かれ、アウトローな側面が強かった。人生や社会はきれいごとでは済まない。
主人公は童貞なのに散々性器や出産に触れてきているため全く童貞らしさがなかった。達人の風格があった。
不幸な境遇の子供たちを見るのは辛い、孤児院の設定に加え堕胎や近親相姦、恋人の裏切り、法の欺瞞性など愚かな人間社会の陰の現実を淡々とあぶりだして見せる。ラーチ院長(マイケル・ケイ)は孤児に人生をささげた無類の仁徳者である反面、世情のルールにあいそを尽かした現実主義者、孤児院しか知らないで育ったホーマ(トビーマグワイア)が垣間見た世間というものは束の間の白日夢だったのだろうか、2度も里子から出戻ったホーマーは今度は自分の意思で孤児院へ戻ってゆく。
矛盾だらけなのが人の生き方であることも事実、人間をどの視点から描くかによりヒューマン・ドラマでもこうも差がでるのかと感心しながら観た。鈍感なのか純粋なのか主人公の生き方に胸打たれながらも危うさを禁じ得ない。メッセージ性は強いが映画は一つの例示であって答えではない、製作陣は若者たちに人生と言うものを見つめ直してもらいたいと願ってあえて辛口の物語を創ったのであろう。感想としては良薬口に苦しである。
ネタバレになりますから書きませんが、出演者のミスターローズが「世のルール」についてずっしりと語ります。
静かだけれど圧巻の映画でした。
そしてラーチ院長役のマイケル・ケインが良いなぁ。
スクリーンの中に異彩を放つ役者を見つけると僕はプロフィールをググるのですが英国の舞台俳優出身であることのなんと多いことか。
孤児院の子どもたちに"誇り高き紳士淑女たれ"と語るあの毎晩の呼びかけが、いつか別れを迎える子どもたちへの最大の贈り物だ。
良質なプライドを身に負った人間は、自己と他者への尊敬を泉のように所有する。
そして彼らはくじけない。