ティム・バートンのナイトメアー・ビフォア・クリスマス ディズニーデジタル3D
プロット
アメリカ
Oct,15 2011 In Theaters
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バートン・フィンク Comments (10)
ラストの海岸のシーンは運命的な出会いを描いているが、あざとく芸術性を狙った感じもあり、好きではない・・・それより、もっとキレたグッドマンを見たかった
コーエン兄弟だから風変りなのは当たり前なのだが、福音書とかユダヤとかメタファーだらけで付き合い切れない。
ストーリーは安宿で知り合った保険のセールスマンと駆け出しの脚本家の綾なす世にも奇妙なホラー映画と言ったところか。主人公は新しい大衆演劇を起こすことに取りつかれている世間知らずの頭でっかち、NY公演の新聞の批評が良かったことからハリウッドのB級プロダクションに招かれる設定、社長の出した演題はプロレス映画、苦手なら断ればいいのに優柔不断、素人目にみてもレスリングを観たことも無けりゃ土台無理、書ける訳はない、引き受けた以上多少は自分で調べればいいのに他人に頼るばかり、隣室の大男と聖書をヒントになんとか書き始めるが上映時間116分の90分過ぎ当たり、それまで悩む主人公の馬鹿さ加減に付き合わされるのだからたまったものではない。
深読みすれば幻のシナリオ同様、本作自体が聖書のもじりと言ったダブルミーニングの仕掛けなのかもしれない、いい加減うんざりしたあたりからいきなり殺人事件勃発で猟奇映画に方向転換、奴はプレデーターだったのか?、さすがコーエン兄弟というべきか、変人の面目躍如。
そういえばオープニングクレジットで「映画の内容はユニバーサル・ピクチャーの見解ではありません」との注意書き、いい加減な業界が出てくることへのお断りなのか破天荒な展開へのエクスキューズなのか作った方も戸惑っていたのだろう・・。
ホテルの中の不気味な演出が秀逸。作家として、商業的な成功を目指すか、自分の精神論的な作品を目指すかの確執を織り交ぜながらの演出。演出のそれぞれに暗示があり、一つの世界観に統一された作品。
いろいろと調べてみると、コーエン兄弟って過去の作品をいろいろとサンプリングして作っている感があるらしいのですが、それでもコーエン兄弟の作品にちゃんとなっている気がします。コーエン兄弟だなぁって思いますもん、なんか。ただ、それが私が好きかっていうと、それは別なのですけどもね・・・
でも、ジョン・グッドマン最高! 燃える男であります!