HANA-BI

6.9/10
Total 14 reviews
Runtime   103分
Language   日本語
Area   日本
Written   北野武
In Theaters   Jan,24 1998
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HANA-BI Plot

北野武監督が孤独な刑事の生きざまを描き、1997年・第54回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した人間ドラマ。凶悪犯の自宅を張り込み中の刑事・西は、親友で同僚の堀部に張り込みを代わってもらい、不治の病で入院中の妻・美幸を見舞いに向かう。しかしその間に堀部は犯人に撃たれ、命は取り留めたものの下半身不随となる。その後、西は犯人を追い詰めるが、自身の失態から後輩が命を落としてしまう。罪悪感にさいなまれ辞職した西は、車椅子での生活を送る堀部に画材道具を贈るため、そして余命わずかな美幸との生活資金を工面するため、ヤクザから金を借りるが……。北野監督がビートたけし名義で主演も務め、岸本加世子、大杉漣、寺島進が共演。

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HANA-BI Comments (20)

Kmpngishxso
Kmpngishxso
時制が複雑に入り組んで構成されています
どこまでが回想なのか、どれが現在なのか
中盤を過ぎてようやく、病気の妻と旅にでるところからが現在とわかります
しかし、その回想シーンも入れ子構造になっているようで回想の中で事件を思い返してフラッシュバックしたりします
混乱はしますが、観ているうちにわかる話です
人の記憶、それがあまり思い出したくない、しかし忘れようもない強烈な記憶ほど、直線的でなく本作のようなスパゲッティのように混乱したごちゃ混ぜの雲のようになっているのでは無いでしょうか?

冒頭の堀部刑事が撃たれるシーンはさつきが咲いていて初夏のようです
車椅子で浜辺に佇んでいたのは服装から秋から冬のようです
殉職した田中刑事の妻に会うのは、弁当屋のポスターから年明けのようです
雪の山奥の旅館と少女が凧揚げをする寂しい浜辺もそうでしょう
しかしそんな説明的なことはどうでも良いことでだだの背景であるだけです

不具となり家族を失った堀部元刑事の絶望と、同期する主人公の心理状態
それを監督自身の絵による表現で代弁させる北野武監督にしかできない高等な技が駆使されます
それこそが本作の主題なのです

華が頭の動物達
それは顔を失っている自分でしょうか?
華のように外面は美しく保っていても、本当の顔ではない
様々な動物と華の組み合わせをしてみます
それは、どれも本当の自分をみうしなっているということなのだと思います
自画像が描けないのかも知れません

後ろ姿ばかりの家族の思い出は、やはり取り戻したい昔の幸せな日々
楽しかった家族の中の自分といまの境遇の落差です

それは主人公西元刑事も同じなのです
もはや何ものかも自分でもわからないしろものなのです
しかし妻には心配させない顔でいます
ヒマワリの花の頭にライオンの体は、彼そのものです

そして打ち上げ花火の楽しかった記憶
それは西元刑事にもあった記憶なのでしょう

題名の意味は、楽しかった家族の記憶という意味なのでしょう

思い出を蘇らそうと、雪の中で点火する花火
それは今回の二人の旅そのものです
これこそがHANA-BI なのだと思います
小さいながら思い出は華を咲かせたのです
やっぱりと分かっていても笑いを取るのもさすがです

ラストシーンの凧揚げの少女は、高倉健主演の1978年降旗監督の冬の華のオマージュです
無心に遊ぶ少女と、その目前で殺し合う二人
そして傍観する人間

その映画も過去の忘れられない記憶が何度もフラッシュバックする映画でした

その作品には青いランプシェードも印象的に使われていました

本作でのキタノブルーは様々なシーンで色調を青み掛けていたりしています
特にお台場からカメラがパンしてレインボーブリッジと東京タワー方面を写すシーンは暮れゆく空が美しく青く撮影されています
これほど美しい東京の光景はそうないものです

傑作です
ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞をとるのも当然でしょう
Gxopshisnmk
Gxopshisnmk
どこがいいのかわからない。ヤクザに金を借りて、取り立てのチンピラにも負傷させるし、刑事時代にも狂暴ぶりを発揮。銀行強盗なんて考える主人公は、周りのことを考えないロクでもないやつなんだから、同情の余地なしです。

終盤のたけしと岸本の演技はまぁまぁ見るべきところもあるが、それまでに感情移入できなかったものは置いてけぼりにされる。銃弾が2発撃たれたから、岸本加代子は撃たれたに違いないけど、たけしは自決したのかどうかが謎。大杉漣の描いていた絵に「自決」の文字があったので想像できるのだが・・・
Ceohantthcs
Ceohantthcs
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小学生の時、テレビの放送で見て全くわけわからなかったが、最近DVDで見直す機会があった。

いわゆる泣き所とかはない。しかし見終わった後に噛み締めていると、つっと涙が出てくる、そんな映画だ。

内容の話をします。
主人公は重い病を抱える奥さんを持っています。そしてその病院代で莫大な借金をヤミで借りています。
あるとき奥さんの見舞いにと言わて、張り込みの現場を離れたら、そのすきに同僚が犯人に銃撃される。ひとりは下半身不随になり、その同僚も最後は奥さんも見舞いに来なくなるなどします。

主人公は自分の大切にしていたものが次々に壊れていくなかで、そのつらさを一人で抱え込みます。
最終的には銀行強盗で借金をチャラにして、刑事も辞めて治る見込みのない奥さんと二人だけの車の旅に出ます。金をせびりに来るやくざを振り切りながら。

いきつくところまで来てしまった主人公と奥さんは、青い海を眺めながら自殺――そこで映画は終わります。

主人公はほとんどしゃべりません。でも、その身に起きている事態は普通の人が抱えきれるものではないですし、実際壊れていきます。
映画のジャケットには「その時、抱きとめてくれる人はいますか」と書かれていますが、この声にならなかった思いを観客側でくみ取れた時にこそ、この映画の神髄が見えてきます。

日本映画史に絶対残さなければならない1本です。
Geotelnsbw
Geotelnsbw
まるで希死念慮に支配されてしまったかのように、死に場所を探し求めてさまよう夫婦の姿が悲しくて、切ない。
バイオレンスシーンの激しさと、モンタージュのように挿入される絵画の静けさとの調和は興味深かったものの、どちらかと言うと『ソナチネ』の方が、北野武監督自身の考えている「死生観」がもっとストレートに伝わって来るから好きですね。
Gnshkmoxsip
Gnshkmoxsip
北野武はこんなにもロマンチストなのか、と驚いた。北野武のダンディズムを体現するような西刑事と、その妻(岸本加世子)のラブロマンスが物語の中心。ものすごく心惹かれながらも、現実にはこんなこと有り得ない、とどこか冷めた見方をしてしまうところもあった。故・大杉漣の哀愁漂う演技も良かった。全体的に薄青い画面と、そら、海の青、雪の白、暴力で流される血の赤と、非常に絵画的な色の組み合わせが印象的な作品。久石譲の音楽がマッチしていて良い。