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理由 Comments (12)
インタビューを受けている演技というのは難しいため、演者によってバラバラなのが気になって仕方がなかった。それと最後にインタビュアーがカメラに入り、映画の撮影スタッフが映り込む演出はいったい何を表現したかったのだろうか。
宮崎あおいさんのすっぴんを観られます。
新人でとても初々しい、
多部未華子さん、寺島咲さんを観られます。
私にとっては、
伊藤歩さん、裕木奈江さんを観られたことがうれしかったです(笑顔)
◇ ◇
大好きな宮部みゆきさん原作。
大好きな大林宣彦さんが監督。
原作は既読です。
ただ、随分前に読んだせいか記憶はおぼろげ。
鑑賞後の感想からすると、
それが結果オーライにつながりました。
☆彡 ☆彡
なにこれ
ちょっと凄すぎない
ストーリー先がまったく読めないんですけど
オープニングとラスト、こうつなげるわけね
うわっ、やべぇ、一気に涙腺破裂しちゃったよ
1章、2章・・・
小説のような展開。
DVD特典映像を観ると
「映画化不可能と言われていたからこそ
原作に忠実に、原作通りに作ろうと思った」大林監督談
昨年暮れ『模倣犯』をもう一度
読んだばかりだったため、余計に
強く感じたのかもしれませんが、
映画というより、まるで文字でしたためられた
長編ミステリー小説を、1ページずつめくっているような錯覚に襲われました。
蒔かれた伏線を摘んでいく方法、
スピードが、小説を読んでいる
ときと似ているように思えたのです。
映画化するときって、
120分という尺を気にしすぎるのか
クライマックスだけが不自然なまで、
急激に盛り上がったり、逆に急スピードで
種明かしをしてしまう作品が見られます。
今作、160分と尺が長い
(それでも随分カットしたそうです)。
だから一人一人の人物の描きかただけでなく、
ストーリーの進むスピードも、登場人物107人という
ボリュームに適した、鑑賞しているお客様の理解速度を
十二分に考慮された、早すぎもせず遅すぎもしない、
実に最適かつ、巧妙な進行スピードに感じとれたのです。
◇ ◇
印象に残ったのは、
夕陽、朝日の美しさ。
特にラストに映し出される夕陽。
まるで空一面が真っ赤な血で覆われているかのよう。
美しくもあり、毒々しくもある。空のカットで心がやられたのなんて初めてだと思います。
役者は
伊藤歩さんが一番、胸に残りました。
〈 一生懸命な姿が綺麗でした 〉
〈 命綱のように赤ん坊を強く抱きかかえていました 〉
終盤の演技が圧巻です。
上のセリフが発せられた場面だけでなく、
赤ん坊を抱きかかえたまま自宅の電話前で
崩れ落ちていく姿。表情は見えないのですが、
背中だけで、気持ちをすべて表現しきっていました。
寺島咲さんも、
終盤の演技は神業ですね。
表情、仕草だけでなく、
大林監督の演出なのでしょうが、
そのときに履く靴、手に持つものに
極めて重要な意味が込められていると受け取りました。
そこで、涙腺が破裂しちゃったんですけどね。
☆彡 ☆彡
峰岸徹さん、
南田洋子さん、
山田辰夫さん、
心より、御冥福を申し上げます。
DVDでご覧になられるかた、
特典映像も是非ごらん下さい。
今作が完成されるまでの
舞台裏が細かい所まで映されています。
きっと他の映画を観る上でも参考になると思います。
宮部みゆきさんも
感激されたという今作。
原作ファンも納得する出来栄えではないでしょうか。
もし、機会があれば、ご覧下さい(笑顔)
2025号室から若い男が転落した(死体が見つかった)。
時を同じくして、2025号室から3人の死体が見つかった。
その事件の理由(ワケ)とは?
・小糸信治:競売に掛けられる前の2025号室の所有者、マンションを手放したくないので「一起不動産」社長の早川一起に執行妨害を頼んだ人物
・小糸静子:小糸信治の妻
・小糸孝弘:小糸信治の息子
・砂川信夫:占有屋、早川一起に占有屋として雇われていた人物←八代祐司にナイフで刺殺される
・砂川里子(偽名)→秋吉勝子:占有屋の一味←八代祐司にナイフで刺殺される
・砂川トメ(偽名)→三田ハツエ:占有屋の一味←八代祐司にナイフで刺殺される
・砂川毅(別人)→八代祐司:占有屋の一味、ガールフレンドの宝井綾子に赤ちゃんが出来た(お金が必要になった)←3人を殺害した直後に飛び降り自殺した
・石田直澄:競売に掛けられていたマンションを買った人物、2025号室の現在の所有者、事件の重要参考人←事件のとき現場にいた
・宝井綾子:八代祐司はボーイフレンド、八代祐司の赤ちゃんが出来た←事件のとき現場にいた
この作品は、
超高級マンションが舞台です。
隣の部屋に誰が住んでいるか関心を持たない無関心社会の闇を描(えが)きたかったんでしょう。
「もっと隣人同士の絆を取り戻しましょう」
と。
一回の視聴で、事件の理由(ワケ)を完全に把握することは難しいです。
107名という多い登場人物が出て来る映画を作ろうとした気概は高く買っています。