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日の名残り Comments (20)
設定や内容、大なり小なり原作と異なる点はいろいろあるけど、映画は映画で考えられて作られていると感じられて満足だった。
とくには、ダーリントンホールの雰囲気、旅中のイギリスの風景はイメージそのもので素敵だった。
アンソニー・ホプキンスが演じる、自我を無くし仕事に全てを捧げる執事は、美しく荘厳な屋敷の主人を訪ねるありとあらゆる高名な人間たちからも高くその仕事を評価される。
しかし悲しいまでに謹直で、誠実で、真摯。
最後の最後まで、愛する人とは結ばれず。
正直、感情的で他人の領域にズカズカ入ってくるミス・ケントンに全く感情移入ができなかったけど、それほどまでしても何も変えられなかった彼の仕事への思い。
というかもう自分でもその束縛を解くことが出来なかったのでしょう。
その忠義心に感心しつつも、悲しい人でもあったなという、ほろ苦いくしみじみとする映画。
プロとして
執事を全うする
それは
尊敬する主人の誤った主義に対しても
好意を寄せる女性に対しても
徹底される
それを観る側の我々に対しても
その行為が悔いであるかどうかすら
曖昧である
ただラストシーン
鳥を見送るまなざしだけが
唯一
彼の本心が垣間見えた
瞬間なのかもしれません
たいへん抑えある素晴らしい映画でした
『どう生きるか』
今作のテーマは、これに尽きると思います。
スティーブンスは、自分の人生も周りのことも俯瞰して生きてきて、ラストで後悔の様なものを見せました。人生は一度きり。スティーブンスから、観客は自分の人生を振り返りこれからの生き方に気づかされるのではないでしょうか。原作を読んでみたくなりました。
そして、じんわり切ない。
引き込まれました。