ファニーゲームU.S.A.
プロット
アメリカ・イギリス・フランス・オーストリア・ドイツ合作
Dec,20 2008 In Theaters
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ファニーゲーム Comments (20)
ミヒャエル・ハケネ監督の映画の中で初めて観た作品。
見るきっかけとなったのはこの監督のことが好きな友人から勧められて。
「卵を借りに行く話」としか聞いていなかったので、「?、はぁ…卵ねぇ…?」という心構えで観たら大惨事だった。
当分白い服の男にビビっていた。
なんでもブルジョワが嫌いで、酷い目に合わせたくなる、観客にポップコーンを食わせたくないなどと公言する捻くれっぷりが好印象だ。
冒頭にクラシック当てゲームをしたり、別荘に行ったり、ゴルフをしたり、ミヒャエル監督が嫌いなブルジョワであることを物語っている。
その割りに他の作品「ピアニスト」「アムール」でもクラシック音楽を織り交ぜてくる辺り、監督自身もクラシック音楽が好きなのではないかとも思う。
この映画の中で一番好きなシーンは、弟が奥さんに撃たれた直後巻き戻したシーンだ。
それはタブーだろう、やっちゃいけないだろう。ということを平気でやってのける。
また、そこまで撮らなくても良いのでは?
という所を執拗に撮る所に監督のこだわりや執念を感じて、監督の人間らしさが作品から伝わってくる所が好きだ。
(夫息子が殺され妻が呆然としている長い沈黙のシーン等)
この兄弟はこの「卵を借りに行く」ことをずっと続けて行くというエンディングはありきたりだが、もしかしたらそのうち自分の所にまでくるかも…という恐怖を感じてすごくぞっとする。
良くあるホラーよりもずっと日常的で怖いと感じた。
とても良い作品だった。
はじめから希望がない。終始ムカムカするし気持ち悪くなる。ストーリーはシンプルなんだけどところどころ面白いところもあるんだよね。リモコンで巻き戻りたりするとことか。
物凄い作品だけれども今のところこの顔は見たくないかな。
雰囲気が良く、どこかオシャレな感じなのがミヒャエル映画の一つの醍醐味です。
流石と言わんばかりの間合い。鑑賞者をイライラさせる静の時間はむしろ我々を作品の中に入り込ませるかのような感覚に囚われます。
サウンドトラックは使わずあえて生の音を使うのも人間、やりとり、しぐさにリアリティを感じ作品に引き込ませてくれます。