シャネル&ストラヴィンスキー Plot

1913年のパリ。シャンゼリゼ劇場でロシアの作曲家イゴール・ストラビンスキーが音楽を手がけるバレエ「春の祭典」を鑑賞したココ・シャネルは、その革新的な音楽に心を打たれる。だが、内容が急進的すぎたため、ストラビンスキーの才能が認められることはなかった。7年後、莫大な富と名声を手にしたシャネルは、難民となったストラビンスキーに別荘を提供する……。主演に「シャネル」のミューズを務めるアナ・ムグラリスと「007/カジノ・ロワイヤル」のマッツ・ミケルセン。監督は「ドーベルマン」のヤン・クーネン。

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シャネル&ストラヴィンスキー Comments (6)

Gttcreecro
Gttcreecro
3回観ました。95点です。
【ネタバレ】

サロンで芸術家同士が出会うこと。これにはやっぱり意味があるものですね。現役のアーティストたちが互いに生で出会えるこの刺激的な場、それは格別でしょう。

ファッション界のココ・シャネルとロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーの邂逅です。
ココ・シャネル役のアナ・ムグラリス、演技が切れっキレで最高でした。

でも時代に刃を当てて世の尖端を生きる者たちは同伴者に大きな刺激と共に深い傷をも与える、
「君は芸術家じゃない、洋服屋だ」
この虚勢の一言で関係が一変しましたねー。
「あ~あ」です。

撮影スタッフでさえ顔をしかめたあのベッドシーンでしたが、イーゴリのこの破滅的なうっかり発言を言わせるための前段・導入だったと思われます。ベッド後には男の素の部分が露わになるし・・
( でもあのシーンはやり過ぎです、マイナス5点。他の演出はなかったのかと )。

「春の祭典」、初演の“失敗”のあとに ハマった彼らのあの恋人関係なのですが、弱い男は女に逃げるのですね。つまりイーゴリにとってはあれはネガティブなベッド。
⇔ 片やココはあのイーゴリの初演を失敗とは見ていなかった。あの演奏会は荒削りで飛びっきりアバンギャルドなステージだったから。だからココはイーゴリの芸術家としての精神性に惹かれてその彼の体にも猛アタックしたわけで。ココにとってはそれはそれはポジティブなベッド。
・・でもイーゴリの失言で全てはうたかたと帰したというわけです。トホホ。

けれども、
改訂稿の完成で精根使い果たした元恋人イーゴリをばココは風呂に入れてやり、バスルームで二人は笑うのですよ。あそこはなかなか印象的なシーンです。

(「サルトルとボーボワール」でも“終わった男女”でありながらもサルトルと目を合わせてにんまりするボ女史の「笑うシーン」が挿入されていますが、あれは双方の作品に出演しているアナ・ムグラリスの撮影会議での演出提案だろうかと想像します。
特典映像参照)。

改訂版の再演時には恋人関係を解消して今度はパトロンとして改めて劇場に着席するココ。表情が違います。
芸術家へのリスペクトの回復をあそこに見るのは非常に面白いのです。

しかしイーゴリも、本当は同志シャネルのショーを見に行くべきでしたね。
イーゴリはまだ子供でした。
過干渉の本妻。パトロンとしての恋人ココ。二人の女に価しない子供のようなイーゴリ。映画は三者の相関図でした。

それでも弱さの中から産み出された音楽史の金字塔「春の祭典」。
作品のエンディングとしては、惜しむらくはもう少しだけ長くあの再演の「春の祭典」を聴きたかった!そこ!ピークでしょう!

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収穫:
・いつもは“冷徹な殺人マシーン”ミケルセンの、まさかの繊細な演技。
・初演の有名なエピソード、劇場パニックの再現は見もの。
・出演者のコスチュームは目撃者の新聞記者たちのスケッチから復元。
・この曲はゲルギエフの指揮で生で聴きました。僕の最も好きな楽曲5選に入ります。
・幾人もの監督がココにスポットライトを当てました。どの作品もみんな違ってみんないい。

・12~87歳のココのポートレートは
動画サイトで見ることができます。