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生きる LIVING Comments (20)
黒沢明監督作品『生きる』をイギリスでリメイクした作品。原作をほぼ忠実に再現している。普遍的なテーマである生きることの意味に真摯に迫った作品である。苦悩、彷徨しながら、生きることの喜びを知った主人公の姿に、自然に涙が溢れてくる秀作である。
本作の舞台は1953年のロンドン。主人公・市役所市民課課長のウィリアムズ(ビル・ナイ)は、所内でMrゾンビとあだ名され、生きる希望を見失って働いていた。ある日、彼は、医師からガンで余命半年と宣告される。元気なうちに人生を楽しもうと考えた彼は、無断欠勤して、海辺のリゾート地に行き、歓楽街で派手に遊んでみるが、心が満たされることはなかった。ロンドンに戻った彼は、転職した元部下マーガレットと再会する。彼女の快活さに触れ、彼は、生きる喜びを感じずに死ねないと考え、職場復帰し、ある行動を起こす・・・。
余命宣告が彼に命が有限であること気付かせる。今までの生き方を猛省させる。しかし、どうすれば、生きる喜びが得られるか、彼には分からない。色々やっても空回りするだけ。
そんな時、自分の居場所を求めて転職した元部下マーガレット(エイミー・ルー・ウッド)に出会い、彼女の生き方に彼は覚醒する。陳情があった遊び場の造成に心血を注ぐ。完成した遊び場でブランコに乗っている主人公の満ち足りた表情に生きることの喜びが溢れている。名優ビル・ナイの表情、歌唱が心に沁みる。
主人公の葬儀が終わり、職場の仲間達は、主人公の遺志を継ぐことを誓う。しかし、組織に戻った彼らは何も変わらず業務を続けていく。組織に染まっていない新入社員だけが唯一の希望であるという現実的な着地点で物語は終わる。
主人公は行動することで、人生の終わりに、生きる喜び、生き甲斐を感じることができた。
明確な目標を設定し、諦めずにがむしゃらに行動していく。目標達成の充実感が生きる喜びとなり、目標未達成の悔しさが糧となり、次の目標に挑んでいく。それが生きることの醍醐味だろう。
このキャッチだけでも基本評判OKなんだろうが、
残念ながら僕は実際に観て感じることが全てな質故
ご鑑賞
結論から書くと、晩節を汚しに汚しまくって去っていく
中高年が多い現代に再びしんしとはを見せてくれる映画でした。
生憎まだ、黒澤映画の生きる🎞️を観てないので比較できないが、観ながら浮かべた。宮仕武士の葛藤姿とは違い
黒澤映画も同じく役人ベースだと知り驚いた!
あだ名を付けられるくらいだった老紳士が
マーガレットがキラキラ輝くように働く姿を見て、自分が若い頃、子ども時代に時間を
忘れて日が暮れるまで公園で遊んだこと、
仕事に熱中していたことを思い出したように見えました。
そして、自分自身のかつての姿がそこにあったこと。
土砂降りの雨のなか、びしょ濡れになって傘をさす場面、御婦人たちが役所に持ってきた
嘆願書を持ち時間も気にせずいつまでも
待ち続けるウィリアムズ。
亡くなってから知り得たウィリアムズの心意気を知った息子さんたち。
教会のステンドグラスから差し込む仄かな光
公園の揺れるブランコ。
しっとりとした歌声。
地面にしみ込んでいく雪
ひっそりと生涯を閉じたウィリアムズは
私たちに温かい灯火を与えてくれたストーリーでした。
と思う程ビル・ナイの叙情的な演技が頭から離れません
オリジナルを観たのはかなり昔で記憶もおぼろげですが完璧に完成され上品な英国作品に仕上げられている様に頭が下がった
50年前のイギリスが見事に再現され
自身もあの街角で紅茶を飲んでいるかの様に物語に入り込んでいました
物語に寄り添う全ての音楽も素晴らしかった
オリジナルは「ゴンドラの唄」本作はスコットランド民謡と国は違えども国民心情に刺さる名曲だ
毎日同じルーティンで過ごす人の方が確実に多いのが現実である
人生の価値感や目標は人それぞれ違う
ヒーローやヒロインにならなくとも
賛美や賞賛を得る事なくとも
自身に寄り添ってくれた人達に「ふっ」と想い出してもらえたらきっと満更でもない人生だったのかも知れない
ましてや他人に「幸せそうに見えた」と思わせる終幕なんぞ滅多にある物では無い…
きっと彼はブランコの様に人生の漕ぎ方を上手に閉めたのだろう
時間は無くてもやれる事はある!
主人公の気付きは彼の残りわずかな人生を晴れの日にしたはずた!
そして彼に携わった若者たちの未来をそっと見守っているだろう
人は死ぬまで生きる…
大病を患った経験がある私は
常に健やかで穏やかで笑顔多き日々を大切に丁寧に過ごしている
そして、その時が来た時にもジタバタしない
そんな毎日を生きて行きたいと…
なので、尚更この作品に心励まされ出会えた事に感謝したい
主人公と同世代の観客の方が多い中
終演後は皆さん、マスクからのぞく瞳が穏やかでしたね
カズオ•イシグロさんの脚色は泣けるほど秀逸でした⭐️
設定を変えつつも、まさかのウサギ残しには少しびっくり。
30分くらい短くなっているから、役所内での狂気じみた許可取りシーンはさらっとスッキリ、またビル・ナイがシュッとした英国紳士だからか、弱々しくはあるものの、悲哀はあまり感じなかった。
実際にはイギリスの役所がどういう所かは分からないけど、たらい回しをそのまま使うなら、どこの国も変わらないのだろうな。最初の数分、駅のシーンだけで、退屈な職場なのは分かった。
お通夜の時の誰の手柄だとかという胸糞な官僚批判は抑えめにしたら、息子夫婦が悪目立ち。
ハリウッドにありがちな魔改造は無く、極力いじらず、アレンジというより現代の観客向けにアジャストした感じ。
全体的に黒澤明へのリスペクトを感じた。