This site is a comprehensive movie website about movie posters, trailers, film reviews, news, reviews. We provide the latest and best movies and online film reviews, business cooperation or suggestions, please email us. (Copyright © 2017 - 2020 920MI)。EMAIL
DUNE デューン 砂の惑星 Comments (20)
DUNEである!SFサーガの金字塔である!デビッドリンチのDUNEから約37年たち、満を持してのリメイクである。無条件に五体倒地で迎えるしかないじゃないかw
リメイクにありがちなコレじゃない感は皆無で、むしろ原作に近い重厚で濃密な仕上がりになった佳作として賛美したい。そもそもこの話は中世ヨーロッパの地政学を下敷きにし、壮大なスペースサーガとして創られた大河作品なだけに、今作はその雰囲気やティストを非常に良く醸し出している。映像全体の色調もブルーアンバーとも言うべきトーンで統一され、レト・アトレイデス家の星の中世イングランドのような色彩と対比を成すDUNE/アラキスの砂漠の色彩が美しい。
主人公ポール役はティモシー・シャラメ。そのエキゾチックで甘い顔立ちで、トレーラーを見た時には線が細くね?と言った印象を持ったが、それは見誤りだった。何よりストーリーが進むにつれ、成長してゆく様を見事に演じきり好感が持てた。細かい設定もほぼ破綻なく作られており目の肥えたハードSFファンも満足すると思う。
まぁデビッドリンチ版を初めて観てハマった僕としては、あのフリーキーでキンキーな雰囲気と仕上がりは嫌いじゃない(むしろ大好物w)スティングのセクシャリティもだれにも治せない宇宙一のデキモノも最高じゃないか!ww
…でもあの尺でストーリーを無理くり収めたから所々背景をナレーションで説明しなければならなず陳腐になったのは残念だった。今ならデルトロ辺りに撮って欲しいかなと思ってたのだが(決してシャマランではない!)
横道にそれたが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の誠実な作りは、この話にはハマったと思う。まぁ映画「メッセージ」を観てたので、なんとなく期待はしていましたが。
ここでひとつ鑑賞のアドバイス。僕は残念ながら今回は上映回の関係で鑑賞出来なかったが、観るならばぜひIMAX上映で観た方が良いと思う。いや、むしろIMAXで観るべき流麗な映画だと言っておきたい。僕もIMAXでもう一度観直したいと思っている。
さぁこれからいよいよパート2である!刮目して待ちたい。
リメイクという事で映像はすごいだろうと期待しつつ鑑賞。
リンチ版だと登場人物のモノローグであらすじや設定を説明していたけど、今回はじっくり魅せるためかのんびりしたストーリー展開で中々アラキスに向かわない。
ようやくアラキスに到着、ハルコネンの襲撃、フレーメンとの共闘で反撃開始!
という所で終わり。
これで終わり?2部作だったの?とビックリした。
完結してから通して観ないと全体の評価は出来ません、これ1作だけでは中途半端で☆1.5ですわ。
家帰ったらリンチ版観ようっと。
当時の製作サイドは高額な製作費回収にこだわりR指定を避け、誰もが楽しめる作品としたかったが、当時のとんがったリンチからR指定を奪うことはキムチから辛味を奪うようなもの。結果、誰もが楽しめない作品となってしまった。
監督の才能への理解が足りないプロデューサー側に明らかに問題があった前作から年月を経て、予算、プロデューサーの手腕、才能ある監督と、本作を成功に導ける要因がようやく揃ったことにより実現した今回の再映画化。
前回のブレードランナー2049が評判の割には興行的に振るわなかったため、かの作品のようなビルヌーブによるビッグバジェット作品はもはやお目にかかれないのではないかと危惧していたところに本作の企画が発表された時はかなり嬉しかった。ビルヌープ作品への評価はもはやお墨付きなので本作への不安はなく、今回鑑賞して期待通りの出来に満足。
贅を尽くした美術や衣装、演者も全て魅力的で、そして何よりもストーリーが前作に比べてわかりやすく作品世界に入り込みやすくなっている。
ストーリーは原作者が言うようにSFというよりは中世騎士道伝説にアラビアのロレンス的なものを加えたような展開。ちなみに実際のT・E・ロレンスがアーサー王を崇拝していたというのもなんだか感慨深い。
今回はシリーズ一作目で序章に過ぎないため内容的にあまり大きな展開はなく、娯楽を求めてきた人には少々物足りないかも。私個人的には大好きな監督によるこのシリーズの今後が楽しみで、映画を観る楽しみがまたひとつ増えたという感じ。
ちなみに当時自らの企画が頓挫し、リンチ版を悔し涙ながら見始めるとそのあまりの出来の悪さに歓喜したホドロフスキーは本作を観てどう思うのだろうか。
その答えは否ではないかと思える。私はビルヌーブのファンで本作には好意的だが、しかしある意味本作には驚きがなく想像通りの出来であったことも否めない。あらゆるクリエイターをしてその創造力を触発し続けた偉大な作品。それをあまりにもそつなく作ってしまった点はなんとも評価しづらい。
今更ながらにリンチが好きに作ったデューンやホドロフスキーのデューンも見たかったとつくづく思わされる。
テンポも良く、最高に面白かったです!!
2021-155