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渇き Comments (20)
わたしの肉を食べ
わたしの血を飲む者は永遠の命を持つ
わたしは彼を
終わりの日に復活させる
ヨハネ6章30-71節
して
神父は、キリスト、救世主になりたい男です。
大勢を救う為に、自分の命を差し出します。間接的な自殺です。
自分のちっぽけな命を、大勢を救うことで価値ある物に昇華させたい。
そんな病んだ願望が、透けて見えます。
つまり、劣等感を抱えた人なんです。
感謝されることで、自分の価値を高めたい。優越感に浸りたい。とても聖職者の考えではありません。
神父は500人の治験者の中で、唯一生き残ってしまう。奇跡の救世主に、みんな救いを求めます。うちの子が白血病なんです!治してください!と縋ります。
しかし神父は、病院で点滴している患者の管から血をチューチュー吸って、人妻テジュと肉欲に溺れ、テジュ可愛さのまあり夫を殺してしまう男です。
奇跡の救世主ではありません。
そもそも、自分は人を救えるような人間ではなかった。生かされたのは奇跡ではなく、罰かも?しかし周りは救世主と縋ってくる。
良心が咎めます。背負えなくなる。克服した劣等感がまた首をもたげる。みんなの縋るような視線が怖くなる。逃れたくなる。
結果、神父は女性をレイプしようとします。勿論、真似だけです。周りに「自分は救世主ではない」と分からせるために。
ここではっきりします。
神父は他人を救いたかったのではなく、他人を救うことで自分を救いたかったということが。
官能的なシーンが沢山あります。
激しい欲求に抗うように、真夜中に下着姿と素足で走り続けるテジュを見つける神父。そっと抱きかかえ、自分の靴にテジュの足を入れる。
青いドレスを来たテジュの白い肌が、とても美しい。虐げられていた時の無表情が、神父と激しく愛し合う度に精気が漲って、だんだん妖艶になっていく。
テジュが虐待されていると思い込んで夫を殺した神父は、それが嘘だったと気付きます。思わずテジュを絞め殺してしまう。
テジュの死体を見つめる神父は、我慢できずに血を啜る。と、同時に、自分の血をテジュに与える。テジュの手首を吸いながら、自分の手首をテジュに吸わせる。まるで、バンパイアの血の交尾。そしてテジュは、バンパイアとして蘇る。
キャーキャー声を上げながら、楽しそうに血を吸うテジュは、インタビュー・ウィズ・バンパイアのクローディアです。
キム・オクビンのことをあまり知らないのですが、華奢で童顔なのに、激しいラブシーンもやるし、「私は神を信じてないから地獄には落ちない」という挑戦的な視線も魅力的。存在感はソン・ガンホに負けていません。
殺した夫の亡霊がお笑い担当でコメディ的要素もあり、サスペンス、ホラー、グロテスクでエロティック。そして最終的には、まるでボニー&クライド的なラストが待っています。
本作の「渇き」とは、欲の対象に対する渇き。渇望です。「人間ってのは所詮、欲の塊じゃないか」ということを、まざまざと見せてくれます。力強い!
けど歪な作品なので、大きな声でお薦めできません。
(小声で)是非、観てね。
あと,パク・チャヌクの今作最大の成功をなんといってもキム・オクビンという俳優の発見ですよね。監督と同様,私はこの映画で初めて見る女優でしたが,最高です。共演のソン・ガンホという,間違いなく韓国を代表する俳優を文字通り喰ってました。(いやでもソンガンホも素晴らしかったです。神父の恰好がセクシーで且,童貞的な一面も見せる辺りは絶妙なバランス感覚だなぁ,さすがだなぁと思います。)彼女が女としてより魅力的になるに連れて魔性性も増し,さらに物語もよりダークで収拾のつかない事態になる。キム・オクビン演じるテジュの人生を約2時間の尺に凝縮させた「テジュの物語」としてこの映画を見ました。「テジュの物語」を成り立たせて余りある働きをしたキム・オクビンに個人的には2010年の主演女優賞をあげたいほどです。大好きですキム・オクビン。
最後に,キャラクター造形の素晴らしさといったらないですね。サンヒョンとテジュ,その他のキャラクター達にも「本当はその辺にいるんじゃないか」と思うほど生々しさを感じました。それだけにラストシーンは感動というより放心してしまうような衝撃をもらいました。「本当にああするしかなかったのかな」なんて。
エログロ耐性のない人は拒否反応起こすような映画ですけど,私は約2時間ほんとに楽しんで見ることができました。また見たいです。
ほぼ中落ちせず興味が持続する
エンタメ性、アート性などバランス良い
アフリカの研究所で流行ってる伝染病は白人及びアジア人がほとんどだという。なんだか、この設定にはちょいとついていけなかったが500人の感染者の中でただ一人だけ生き残ったというサンヒョン。バンパイアの血が輸血されたという設定だが、血が足りなくなると手の先に水泡ができて、血を飲むと消失する。
テジュはつまらない日常から逃れたかっただけなのか、癌だったというガンウも治ってしまったからだろうか。夜な夜な夢遊病のように歩き回り、サンヒョンとセックスし、自分もバンパイアになりたいと願う。 病院で患者の面倒を見るサンヒョンは意識不明の患者からチューブで血をもらい、輸血用血液を自分の冷蔵庫に入れている。 やがて二人はガンウを殺すことになるのだが、湖に沈めた彼の亡霊に悩まされ、家族は崩壊の一途を辿る。
テジュをも殺そうとしたサンヒョンだったが、自分の血を飲ませてバンパイア化してしまう。サンヒョンは出来るだけ人を殺さないで血を飲もうという方針で、自殺志願者や病人ばかりから血を飲んでいたが、テジュは平気で人を殺して血を飲んでいる。やがて恒例の水曜に麻雀仲間が集まる“オアシス”の日。医者も殺すし、仲間も殺す。ドタバタ的な展開になるも、サンヒョンはさすがに神父の血が目覚めたのか、人に嫌われる行為(信者の集まるテント村でレイプ)をして、自殺の道を選ぶ。太陽に当たれば死ぬんだからな・・・どことなくフランスのコメディみたいな展開だった。『嘆きのテレーズ』と同じような設定なのだが、パク・チャヌク風味の暴力三昧の後半。しゃべれなくなった義母をずっと連れて走るのも風変わりでよい。
途中、テジュが他の男と浮気したことも自殺の原因なのか・・・それにしても5回連続もするなんて、サンヒョンにも飽きてきたのだろうか・・・
病院に勤める神父サンヒョン(ソン•ガンホ)は死んでいく患者を看取るしかない自分の無力さに悩みワクチンの実験に参加する。そのことでバンパイアになってしまう。友人の妻テジュ(キム•オクビン)と愛し合うことで彼女もバンパイアになる。
かなり斬新な内容に圧倒されたがグロテスクな場面が多い。ただ話しの流れは実はコミカルで人を殺すのがいやな神父バンパイアが苦悩しながら血を求め友人の妻を愛し苦境に陥るというホラーっぽいコミカル恋愛映画かな。