ブルース・リーの生と死
プロット
香港
Sep,27 1997 In Theaters
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ジョン・デロリアン
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Dec,07 2019 In Theaters
愛と死と
プロット
フランス
Sep,27 1969 In Theaters
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生 Comments (20)
一方でスターの生活が語られる。人気を気にかけるあまり、本当に大切な人の心を踏みにじる生活。スキャンダルの暴露。少年との文通も否定してしまうスター。やがて大切な人達は去ってしまい、希望のない孤独な暮らしに陥る。が、有名になる前に通っていた食堂の厨房で哲学者のような老人に温かい言葉をかけられ明るい顔つきになる。
主人公はスターのおかげで今の自分があると、とてもスターに感謝をしている。だから、スターの死についてのスキャンダラスな面よりも真実の姿を記事にしてほしいと、人道派の敏腕記者に依頼する。そして最期のスターからの手紙に二人は希望を見出した。
この映画でハリウッドで生きることの大変さを痛感した。主人公、母親、学校の先生、スターとその恋人、友人など全ての登場人物の気持ちに寄り添う描写が多く優しさも感じた。
性愛シーンが、最近の露出が多いほどベター!みたいな風潮の中では控えめで有難い。画面構成が顔のアップが多くて劇画調。監督の好きな映画へのオマージュシーンがちょいちょい出てくる。私の印象に残ったのは敏腕記者の黒人女性の凛とした美しさ。横顔が「Diva」のようにステキだった。
ルパート役の少年の演技が見事。ジョンに今会おうとしている11歳という彼。数年前から文通していたとなると、初めは幾つなのか、その年齢でまともに文章で思いのやり取りをできるのか、という疑問もあるけれど。そこは利発そうな彼ゆえに「あり得る」という結論にしておこう。
足元が不安定な気分どうように、おしまいまで落ち着きなく残念な結末を迎える。それはタイトルの通り。それにしても、最後の笑顔の意味するものは?それは監督特有の誘惑なのだろうか。見え終えても、足元は不安定のままだ。
自分のセクシュアリティを隠して生き続けなければならないスターという稼業の窮屈さ、不自然さ、悲しみ、エゴが、キット・ハリントンという適役を得て切ないほど観客に伝わってくるところ。特に、キャシー・ベイツ演じるベテラン・エージェントがジョンに対して突きつけるショービズ界の非常な現実は、怖すぎて震える。やがて、ジョンと同じように、ハリウッドのどこかにいるに違いない、本当の自分を偽り続ける人々へのエールが、画面の隙間から聞こえてくるような気がするのだ。勿論、それはすべての人へのエールでもある。
まあ、ドラン監督らしい映画だけど、「マミー」や「たかが世界の終わり」の方が数段良かった。
女性がドランの世界が好きな自分が好きというよくわからない図式が成り立つ日本。