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オッペンハイマー Comments (19)
映画はこの種のきわめて精密なクロスカッティングが繰り返し反復されて、極小の粒子の世界と、核兵器の開発がもたらす歴史の大転換の間を激しく行き来します。その粒子の世界の表現、歴史の転換を表現する緩急の感覚、どれも今の映画の世界の最高峰をゆく技術であることは間違いありません。日本で映画・映像の製作にかかわるすべての人に見てほしい作品です。
ただ、そうした息を呑むような撮影技術が「オッペンハイマー」という人の複雑怪奇な人生を描き切ったかというと、意外にそうでもないんですよね。とりわけ原爆投下をめぐる葛藤の描き方はありきたりです。日本の観客を怒らせるほど冒瀆的な表現があるわけでもない。(つまり日本上映を先延ばしするほどのことはなく、日本の映画会社の腰の引けかたは、情けないかぎり)
なので米国では「退屈だった」という感想が、結構ありました。3時間の映画の中盤で寝てしまった・帰ろうかと思ったと。映画は鮮烈な映像技術だけで見るものではないから、これは当然。
要するに、映画・映像を作る側は必ず見なければならない(これが現在の映画の世界の最先端の感覚だから)けども、一般観客は、まあヒマなら…という感じの映画です。
結局アメリカという国はイスラエルと同じ考えだという事、先制攻撃されて人質を返さなければ全く罪のない多くの一般人殺害、飢餓で殺しても何とも思わないという考え、正にこの映画も実際に原爆落とされて広島 長崎で被爆して死んだ人の気持ちなんてこれっぽっち も思っていなくて互い責任のなすり合いばかり、「これでやっと息子が戦争から帰って来れる」のセリフが正にその物、こんな映画がアカデミー賞で多くの部門を受賞すると言う事は、死んだ広島 長崎の人達のおかげだと言っても過言ではないかと思う。
まあ内容が難しく盛り上がりの少ないノンフィクション映画ではあるが、映画その物の構成や俳優の演技自体は評価します。 但し、広島 長崎以外に住んでる多くの日本人が観てもはっきり言って気持ちの良い映画ではないですね、だからアメリカのアメリカの為の映画でしたという事。
京都には落とさないという理由は有名な話だけど、まさかハネムーンで行って気に入った所だからが理由だとはねえ、、、、、、。
追記
オッペンはヘビースモーカーなのだろうか、各シーンのたびにタバコを吸ってる。最近の映画では禁煙ブームなのかあまりタバコを吸うシーンは見かけなくなった。この映画ではオッペン以外の俳優は殆どの人が吸っていない、これには少し不自然に見えましたね。
ロンドンでみてきました。
すでにこの映画をみた友人から割とショッキングなシーンはあるよ。と言っていたので、イギリス人でも
どこに原爆を落とすかの会議をしているシーンは衝撃だったよう。
ただ反対にすごく良かった!という同僚もいるので、見た方はやっぱり人それぞれ。
日本で上映されるかまだわからないってのはこのシーンとこのシーンがあるからだろうなとわかったけど、原爆を肯定している映画ではないし、
主人公の苦しみも描かれているから、全部が全部日本のことではない。
ただ不愉快に感じるシーンは確かにあった。
2つの原爆をアメリカ軍が実験場から持ち去っていくシーンはこれから日本に…と思うと辛かったです。
もっと原爆の怖さ、オッペンハイマーが感じた恐怖が描かれててもいいのかなとは思った。
ただどう捉えていいのかわからなかった。
オッペンハイマーは、一人の科学者として爆弾を作って、決してどこかに落とすために作った訳では無い。
ただ科学者としての成功。でもそれは多くの人が死んでしまう結果を招いた。
もう一つむむ。と思ったのがトルーマンのセリフ。オッペンハイマーが自分が人々を殺したと、自分の手に血がついている。といった時に「君が原爆を落としたのではない、俺が落とした。」と言っていて、
あれをどう捉えていいのかわからなかった。
オッペンハイマーへの慰めの言葉には聞こえなかった。
アインシュタインが出てくるのも二人が苦しみを分かち合える所があったからなのかなとも思う。
日本人とは違う視点知るというふうに見るとちょっと違ったふうにみれるのかな。
あとは俳優、女優さんたちは圧倒的にすごかった。
キリアン・マーフィー、ロバート・ダウニージュニアには拍手。
確かに技術はすごいけど、わたしはすごいよかった!またみたい!とは言えない。
難しいからこそもう一度観たい。というほうが強い。
クリストファーノーラン監督も大好きだし、キリアンマーフィーも大好きだし
だから二人の作品は逃さず見ています。二人が組むのはバッドマンビギンズからこれを含め5作品目かな。
まず、最初に褒めときたいのはキリアン。
本当に素晴らしかった。ビジュアルも100点、常に憂いと絶望の淵に立たされた人間の心情を完璧に演技できていたと思う。
だからこれはオッペンハイマーの半生であり、伝記映画です。
んで、ここからがノーラン監督で
彼はこれを反戦映画だと言っていたけど原爆の悲劇はほぼまったく出てきません。
もちろんその描写のあるなしで語るべきではないですが、おそらく広島長崎のことは何も勉強していないのかな?
度肝を抜かれたのがニューヨークタイムズに語っていた劇中のセリフ変更の話で
軍部上層部の人間が京都に所縁があったことで、京都が対象から除外されたことは日本ではある程度有名ですが、それをセリフにしたことをとても興奮していました、
馬鹿かこいつと思いましたね。
家にあるノーラン作品を全部捨てたい気分になりました。
もし日本人でなくてアメリカ人の立場なら、もう少し楽しんで観れたと思います。
CGを使っていないということですが、原爆実験の箇所は本当にリアルでした。
オッペンハイマーの恋模様も描かれますが、かなりwomanizerということが分かりました。てか不倫してるし。