野ゆき山ゆき海べゆき Plot

戦争の影が押し寄せている頃の瀬戸内の城下町を舞台に子供たちの戦争ごっこを描く。モノクロ版とカラー版と2種類のプリントで公開。佐藤春夫原作の「わんぱく時代」の映画化で、脚本は「子象物語
地上に降りた天使」の山田信夫、監督は「四月の魚」の大林宣彦、撮影は「PARIS-DAKAR
15 000
栄光への挑戦」の坂本善尚がそれぞれ担当。

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野ゆき山ゆき海べゆき Comments (3)

gqvkrii
gqvkrii
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DVDをレンタルしようとしたら店から撤去されていて、DVDは5千円もしてしかも中古だし、ブルーレイなら買おうかと思ったらない。youtubeでカラー版英語字幕付きで見る。鷲尾いさ子が大変な美しさで、尾見としのりもいつもと違って怪しい魅力のイケメンだった。演技や絵作りが大嫌いなウェス・アンダーソンみたいでかっちりしていて、美意識に押し込む感じが苦手。

公開当時見た時はすごく好きだったのだけど、今見るとしんどい。子どもが主人公で自分に近かったし、かっちしりた作りも分かりやすくてよかったのかもしれない。
lklcvuw
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大林宣彦監督1986年の作品。
カラー版と白黒版の2バージョンがあり、白黒オリジナル版を鑑賞。

戦争の影が忍び寄る瀬戸内の城下町。尋常小学校に通う総太郎ら子供たち。
ある日、転校生が。人一倍体が大きく訳あって2つ年上の栄に、クラスの男子たちはライバル心剥き出し。
毎日毎日、喧嘩して喧嘩して。

栄は姉と暮らしている。
美人で優しいお姉さん、お昌ちゃんに皆メロメロ。
総太郎はお昌ちゃんから、弟と仲良くしてと頼まれる。
子供たち皆で遊べ、喧嘩の決着にもなり、そしてお昌ちゃんも巡れる、“戦争ごっこ”を開始する!

戦争時代であっても、生き生きわんぱくに遊ぶ子供たち。
瀬戸内の風景が子供たちをノスタルジックに包み込む。
正直、子供たちの演技は上手いとは言い難い。素人演技に棒読み。
でも、これは敢えて。子供たちに芝居掛かった演技をさせるのではなく、ナチュラルで素のまま撮りたかったとか。

これは功を奏したと思う。
見てて本当に愉快だし、可愛く感じてくる。
そんな子供たちの“戦争ごっこ”。単なる子供の遊びと思うなかれ。
地の理を活かした作戦。
捕虜交換。捕虜にされたら戦力が無くなる。
やられたらやり返す。
どんどん過剰になっていく…。
大人たちの本物の戦争へチクリ。
この時代の子供たちは子供なりに戦争の本質をしかと見ていた。

しかし、大人の不条理や戦争の犠牲になるのが、いつだって薄幸の美少女。
映画初出演にして初主演、鷲尾いさ子の美少女っぷり!
子供たちと同じく演技力は褒められたもんじゃないが、そのたどたどしさがまたいじらしい。おヌードも披露。
そんな皆の憧れのお昌ちゃんが、大人の事情により遊郭に身売りされる事に。
喧嘩していた総太郎や栄は和解し、お昌ちゃんを取り戻すべく、“掠奪大作戦”を開始する…!

結局、自由も何もかも奪うのは大人。
戦争を勝手に始めたのも大人。
それに翻弄され、苦しめられる子供たち。
しかし、見よ!
そんな中でも、子供たちは逞しく活発に生きる。
ダメな事はダメ、と強引ながらも立ち向かう。
喧嘩ばかりしていたが、“お昌ちゃん掠奪大作戦”を機に協力し合う。
子供たちはあっという間に和解出来る。それに引き換え、大人たちは…。
大人と子供の問題じゃない。それが出来るか否かの問題である。

子供たちには未来とそれを担い、今を変える力がある。
それでもどうしようも出来なかった大人の悪しきと戦争。
クライマックスの悲劇をそれを訴える。

いつも斬新な感性の大林作品だが、本作は1950~60年代の古きよき名画を彷彿。
それでいて、“らしさ”も勿論。
ユニークな演出、画作り。
美少女、青春、反戦…。
ぼくらのわんぱく戦争であり、ぼくらの大林映画であった。
hnkpuf
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戦時中、瀬戸内海沿いにある尋常小学校での出来事。
ガキ大将が転向してきてみんな大騒ぎ、でもお姉さんが美人だったので複雑。
そのうちわんぱく戦争が勃発、最初は素手だったが石を投げ始めてけが人が続出、戦争は終わった。
大人の貧しさが子どもたちに影響し始める。