結婚の条件(1963)
プロット
日本
May,12 1963 In Theaters
結婚の条件(1988)
プロット
アメリカ
Jan,01 1900 In Theaters
地獄の英雄
プロット
アメリカ
Sep,16 1952 In Theaters
英雄の証明
プロット
イラン・フランス合作
Apr,01 2022 In Theaters
大英雄
プロット
香港
Jan,01 1900 In Theaters
僕のヒーローアカデミア「雄英ヒーローズ・バトル」
プロット
日本
Oct,20 2023 In Theaters
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英雄の条件 Comments (3)
俗にいう「2012年アメリカ在外公館襲撃事件」でマイケルベイの『13時間 ベンガジの秘密の兵士』もこれが元ネタ。
まさかほんまにこのような事件が起こってしまうとは・・・
原題は「交戦規定」
裁判中に3段階の交戦規定が明らかにされる。
アクション映画でもなく法廷モノでもないし男の友情モノでもないしう~ん。軍法会議という事もあり通常の裁判とも違い、まず第一にアラブ諸国との関係悪化を恐れて政府サイドが不利な証拠を隠蔽し大使に偽証させているので結論ありきの出来レース。
米国政府は腐敗している、でも海兵隊は仲間を救うためならルールなんかくそくらえ!さあどっちが正しい?そういうことがいいたい映画なのか。
見どころはやはり煽られて目ん玉ひんむいてブチ切れるサミュエルLジャクソン。トミリージョーンズは名門一族の落ちこぼれうだつのあがらないオッサン役。
改めて見直すと、冒頭のベトナム戦争の植生がどうにも変。
そのため入り込めない。昔はもっとドキドキした記憶があるのにな。
そもそも戦争に人道主義を持ち込むのは大矛盾なのだが平時の世論に合わせる詭弁としてまかり通っている。軍規では非武装の民間人か武器を持っていたかが論点となる、見せられるシーンも意図的で観客を翻弄するつくりである、さらに証拠の監視カメラテープが隠匿されているので被告の残虐性に言及するなど裁判の体を成さない。武器は残っていなくとも大使館の壁面を見れば凄まじい銃痕から状況は推察できよう。
正すべきは勝手な思い込みで証拠を確かめようともしなかった大統領補佐官の失態だろう、補佐官以外に国務省の誰もテープ内容を確認していないのも不自然だ。見てさえいれば武装攻撃であったことが証明されるのだから一軍人に責任転嫁する愚を犯さずとも釈明できる。もっともそれとアメリカの中東政策の是非は別物であるが。
都合が良ければ英雄として持ち上げられ不都合になれば殺人鬼と切り捨てられる軍人の悲哀を問う意味ではランボーとも通じるが古今東西、権力の根本構造は変わらないのだろう。
28年後、ホッジス大佐(ジョーンズ)の引退パーティ。ベトナムで命を救ってくれた戦友が国際問題に繋がる発砲命令を下したと軍法会議に告訴されたのだ。弁護士としても未熟だけど現地にまで乗り込んで無罪を勝ち取ろうとする・・・
日本における日米協定の問題も酷い。とにかく何でもアメリカ有利に裁判が進む。この映画においても国際問題は無視してアメリカ軍部内だけで結論を出そうとしているのだ。アメリカ人の感覚になって観てみれば、そりゃ英雄だろうよ・・・正当防衛が論議の中心になるには戦争状態であることが条件だけども、大使館の敷地内かどうかというところまで掘り下げてないし。
まぁともかく、戦争というものがあるのがいけないんだし、テロリストがいるということもいけないことなんだけど。せっかく激しいベトナム戦争や残虐な乱射を描いたにもかかわらず、反戦の意図がなかったのが残念だ。