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バルカン超特急 Comments (16)
ギャグとウイットとユーモアがこれでもかとてんこ盛りです
正に何分かに一度はくすりとさせます
ほとんどサスペンスの皮を被ったコメディです
敵に襲撃されてレフリーなのか?とか言われるシーンや、隣のコンパートメントでヒロインがホントに体操していたのには笑ってしまいました
ですから、サスペンスは突っ込みどころが一杯ですがそこはそれでよしという態度で観るべきかと思います
1938年製作ですから第二次世界大戦勃発の前年
その国際謀略渦巻く欧州情勢の当時の雰囲気を濃厚に伝えてくれます
バルカンと言えばあの名作「ユリシーズの瞳」が思い出されます
あの熾烈な戦争の十字路のシリアスな物語の始まりよりもさらに数年昔のお話がこのようなコメディタッチのサスペンスとは強烈な皮肉です
つまり英国人からすれば、バルカンなぞ所詮他人事ということです
お気楽な二人組の英国人の存在がそれを見事に象徴しており、これで良いのかという政治的皮肉も感じることができます
また不倫旅行中の英国人弁護士はチェンバレンを連想させる平和主義者
正に「戦争するくらいなら殺されよう」を身を持ってやってくれます
台頭するナチスドイツへの対決を鼓舞するシーンでもありました
バルカンという戦争の火薬庫から英国に向かってひた走る超特急とは、第二次世界大戦勃発への導火線のメタファでもあります
第一次世界大戦はバルカンの一発の銃声から始まったのを想起せよと暗に言っているのです
徹頭徹尾コメディサスペンスの娯楽作品ありながら、このような時代のメッセージ性を内包させているとは流石はヒッチコック監督と言わざる得ません
フロイ老婦人は素晴らしい名演技
ラストのオチには、そうと分かっていても思わず拍手です
本当に見応えある「娯楽作品」です
ヒッチコック監督の手腕見事です
名作中の名作です
列車の中で、おばあさんがいなくなるまでがひどく退屈で眠くてきつい。特に意味もなく嘘をつく人がいて、彼らが正直に話せば全く話の展開が違ってくるので、ご都合主義なところが目に着く。
雪崩で足止めを食らった大勢が、小さな宿に殺到。宿の部屋を巡っての、現代ではあり得ないすったもんだは、ほとんどコントのようです。”Bandrika”というヨーロッパの架空の国が舞台ですが、その緊張感はWWII前のドイツを彷彿させます。
一夜明けた英国行きの列車には、ここの宿泊客の多くが同乗することに。
で、消えるのはてっきり別の女性かと思っていました。
甲高い叫び声のような汽笛、窓に書かれた名前、じっとこちらを見つめてくる乗客達…。ヒッチコックらしい演出にゾクゾクします。
なぜ人は嘘をつくのか。
隠し事や後ろめたさだけが理由とならない所に、とても現実味を感じました。
貨物車の仔牛とうさぎが超可愛いです。
“I never think you should judge any country by its politics.”
初めてヒッチコックさんの作品を見た日に、たまたまヒッチコックさんが別の作品ですが、セクハラをしていたのではないかとゆう記事ニュースの配信を見て驚いていた。
ミステリー系映画に実はあまり興味がないのだが、ヒッチコック監督の作品が面白くハマりそうである。
英語が聞き取りやすくて良い。
イギリス人のおばあさまが生きており、本当に良かったです。
美男美女が沢山で白黒の味が良いです。
ストーリーは面白いけれど、最後の婚約者から隠れキスするシーンでがっくし。
映画ということを忘れて悲しい気持ちに、、
無理くりラブストーリーにしなければ良いのに、、
これがユーモアなのだろうか。