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ソウ4 Comments (17)
本作は見せ物根性を超えて、監督の自己陶酔度が極みにに達している作品ではないでしょうか。四作もつくられたことからの自信と表裏一体の危険なナルシズムを感じました。アンチ・ヒーローの殺人鬼・ジグゾーはさしずめ、そんな監督の化身のようなものか。
本作では、ジグゾーの過去がさらに描かれていきます。悲しい出来事を羅列することで彼の人間性のようなものがじわじわと浮き上がってきます。そして、それはまさしく知的スノッブと呼べる「まがいものさ」があります。
ここで視点を変えると、本作はある種この「まがいものさ」の魂に迫った作品なのかもしれません。すべての犯行をゲーム感覚でしかけていき、世の中を震撼させる彼を観ることで、たしかに観る人の世の中を見るフィルターが、「まがいものさ」に対して敏感にはなっていきます。
この手のテーマを描いた作品では、やっぱり「ダークナイト」が比較対象になります。そして浮き彫りになる本作の問題は、その「まがいものさ」だけで自己完結していて、それ以上のものがないということ。
ほんと、なんなんでしょうね、この作品は。
ハンニバル的な続き方してるように思えます。
細々とした仕掛け殺人がたくさんあって、人物の相関がよく分からない。一人の人物をもっと掘り下げる形で構成して欲しかった。ピタゴラスイッチ的な部分も目につき、そんなに全部成功しないだろうとも思った。ジョンの奥さんの流産は気の毒すぎる。アマンダの手紙の謎はまだひっぱっていた。
#ソウ4 鑑賞
#ジョン・クレイマー が #ジグソウ になっていく理由というか過程がわかります。
どんでん返しや時間軸を巧みに使う構成があるので、そのことを気をつけて見ましょうね!
ジグソウ死す。