武蔵野夫人

6.5/10
Total 13 reviews
Runtime   92分
Language   日本語
Area   日本
Written   依田義賢
In Theaters   Sep,14 1951
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武蔵野夫人 Plot

製作は「舞姫(1951)」の児井英生で、大岡昇平の原作から福田恒存が潤色して「お遊さま」の依田義賢が脚色したものである、演出は「お遊さま」の溝口健二で撮影は「袴だれ保輔」の玉井正夫が担当している。出演者の主なものは「夜の未亡人」の田中絹代「せきれいの曲」の轟夕起子に山村聡、「盜まれた恋」の森雅之に片山明彦、大谷伶子、進藤英太郎など。

武蔵野夫人 Actors

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武蔵野夫人 Comments (5)

Afprcoydai
Afprcoydai
ネタバレ! クリックして本文を読む
ベストセラー原作のある田中絹代主演の中産階級の不倫劇。

田中絹代がもっともっと美しく上品で艶やかであれば、説得力あるのだが。森雅之演ずる大学生も声が良くなく、永遠を誓い命をかける様な魅力を感じなかった。

武蔵野の森と豊かな水の美しさ示す映像はなかなかで、戦後の女子大生の翔んでる感じの描写も興味深かった。最後のいきなり現在の発展した武蔵野の街並みに繋げる映像は、鮮やかと思ったが、全体的には夫のフランス文学教える教員の人物設定に代表される様に、原作をうまく消化できていない印象であった。
Khnoctnokr
Khnoctnokr
田中絹代42歳
しかしとてつもなく美しい
単なる美形なら、もっと綺麗な女優はいくらだっている
彼女の美貌は現代的でも群を抜く整い方でもない
それでも美しいのです

152センチの小柄で華奢
体重は40キロもあるかどうか
男性にどうしても庇護したい気持ちを起こさせます

小柄な女優なら、久我美子だって美しく清純で小さな体つきです

でも白い肌、聡明な顔つき、背筋の伸びた佇まい
気品、気高さ、軽薄を嫌う精神、落ち着き方
これは田中絹代だけにしか無いものです
令和に至るまで他に見当たりません

だから、なんとしても手に入れたい
彼女の魅力を理解できる男性はそう思うのは当然だと思います

本作はあくまで彼女を美しく撮るためだけに作られたのように思われてなりません

溝口監督が彼女を撮った1948年の夜の女たちで汚れ役に挑戦させたのとは正反対の態度です

田中絹代のファンならば、その溝口監督の彼女に恋い焦がれる視線にすぐに気付かされると思います

本作前年の米国からの帰国パレードで顰蹙を買ってスランプに陥った彼女を救い出したい
力になりたい、守ってあげたい
そんな視線が痛いほど伝わって来ます

この彼女への情熱が溝口監督を世界のミゾクチに押し上げた秘密なのかも知れません
Mxosnsikghp
Mxosnsikghp
恋ヶ窪の昔の風景にビックリした映画。
wsgaen
wsgaen
早稲田松竹で「山椒大夫」と二本立てで上映があり、田中絹代と溝口健二コンビの作品なので、おまけと思い鑑賞。

冒頭の広大な田んぼの一本道を、センターにした画面を1組の夫婦が、こちらに向かってくる。

遥か遠景の風景は、空襲に燃える東京の街。
このカットで引き込まれる。

戦果を逃れて武蔵野の妻の実家に疎開して来た夫婦の田中絹代と森雅之。

森雅之の大学教授は、スタンダールを翻訳するインテリだか、戦争にまるで興味なく戦死を小馬鹿に嘲笑うゲス。
妻に対しても冷淡なのに嫉妬深い。そして女好き。本性を知っている妻の親からは、嫌われている。

そこに学徒出陣で捕虜になっていた従兄弟の青年が、帰還することで愛憎のメロドラマが始まる。

学徒出陣して捕虜になって敗戦の3年後に帰還した従兄弟は、田中絹代の夫人に恋愛感情を持っていて、旦那を嫌っている設定。

面白いのはこの従兄弟。
南方のビルマで捕虜になって3年後に帰国したのに、戦争のトラウマなどが無く、すぐ大学に行って、音楽喫茶に入り浸り、同棲や女遊びを普通にしている。

しかも英語に堪能で、クラッシックやジャズにも造詣があり、故郷である武蔵野の大地を愛してるなどあまり屈折がない人。

原作者の大岡昇平の経歴が、大学教授と従兄弟の二人を合わせたものなので、ひょっとすると自伝的な要素あるのか?と思う。
本人も晩年までアンテナの鋭い若い感性のある人だったから。
そういえば、南方戦のおぞましさを描いた戦記小説「野火」の作者と考えると映画には、戦争への追及が殆ど無いな。

見所は、とにかくメロドラマな展開で、従兄弟とハイキング出かけて、嵐に遭遇して二人きりで宿に泊まるなどのベタな展開。

そしてやな旦那に耐える田中絹代が、更に手酷い裏切りを受けるところなども、メロドラマ。

役者では、旦那と浮気する近所裕福の奥さん役の轟夕起子のバンプな肉感的存在がいい。特にプルプルの二の腕。

配役を見ると塩沢ときの名前もあるが、あの眼鏡美人かな?まさか・・

事程左様に、批評的にもあまり評価されていない、おまけに思っていた作品が結構面白くて、興味深く観てしまった次第。
hjvxno
hjvxno
原作とは趣を異にする。まあ小説と映画は、別物だから当然なのだが……。武蔵野の景色の素晴らしきに比べて、登場人物がどうも魅力的に撮られてない。

溝口健二は名匠だけど、凡作もあるなあ。
この作品は、武蔵野の景色を味わうためのもの、かなあ。