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子ぎつねヘレン Comments (4)
獣医をしている家主に診てもらうが、目が見えない、耳が聞こえない、鼻が利かないなど先天的な病気があることがわかる。
主人公の母親は自由人でかなり放任主義だったが、主人公はこのキツネの面倒を見ることが出来るのか。
身近で命を感じることは大切。
動物病院を知らない警官・阿部サダヲや謎の老婆・吉田日出子、伏線のように思わせておいて全く無意味な人物設定。少年と動物診療所の大沢たかおの関係にしたって、最後にわざとらしいサプライズを持ってくるにしては不自然すぎる初期設定。「お前か~」という対面シーンがあるため観客はあれこれ想像するはずですが、この想像するという労力が報われないまま置いてけぼりにされそうになるのです。この原因は、幾分浮いているキャラの松雪泰子をストーリーの中に溶け込ませるには無理があったからでしょうけど・・・子ぎつねヘレンだけに注目してもらいたいのなら、無駄な人間ドラマを省いてドキュメンタリータッチに作ったほうが好感度が上がると思います。
子ぎつねの糞を採取して研究室に送った直後のシーンでエキノコックスが発見されます。さすが北海道は郵便が届くのが早いとわかり、びっくりしました。さらに物語は進み、太一少年の学校生活なども映し出され、キタキツネの知識をさりげなく棒読みする同級生がいたりします。「あぁ、いい友達もいるんだぁ~」と心を和ませてくれるのですが、前後の関係がハッキリしません。とにかく脇の登場人物が不自然すぎて可哀想になってきます・・・逆に、九官鳥や犬のロッシ(コッシではありません)の演技はとても良かったです。
だからといってひどい映画か?と言われると、そうではなく、いい点もいっぱいありました。北海道の自然、特に草原のさざなみ映像は好きです。また、CGで描いたファンタジーっぽい映像はお子様にとっては情操教育となり、いいのではないでしょうか。そして、伏線が全くなさそうだったのに、太一が将来カメラマンになるのではないかと思わせるところは上手くできてました。さらに音楽はかなり素敵♪
生命の尊さを子供に教えることはいいことですけど、それにしては苦痛と安楽死についてかなり説明がなされていました。難しいテーマだと思いますが、お子様たちはどのように捉えているんでしょう。「楽しかったに違いない」というのは人間のエゴのような気もするし・・・
ただ、最後は、ヘレンが太一君と出会えて、幸せに過ごすことができたと思った。人間でも他の動物でも、短い生命をどう生きるかということが大事で、出会いを大切にしたいと思う。
映画 #子ぎつねヘレン (2005年)鑑賞
北海道の獣医の元に預けられた小学生が母親からはぐれた子ぎつねを拾う
子ぎつねは頭に怪我を負い視覚・聴覚・嗅覚を失っていた
ヘレン・ケラーにちなんでヘレンと名付けた子ぎつねを懸命に育てるお話