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ハウリング Comments (2)
田舎に来てからは、不倫がテーマであるかのようなホームドラマ風の映像の中にエロと狼男の恐怖が混在するという不思議な魔力を持った内容になる。当時としては特殊メイクは素晴らしいものがあるのだが、とがった三角耳が可愛くて怖さが半減。後半のエディの変身シーンはすごいです!顔も動くし、胸も隆起するし、CGが無い時代にここまでやるとは・・・でも、目の前にカレンがいるはずなのに黙って見てるだけです。硫酸か何かを顔にかけてからの爛れた顔のエディの方が怖いなぁ。
銀の弾で撃たなきゃ死なないという設定なんかは伝統を尊重しているし、ラストのTV番組での悲哀に満ちたディー・ウォーレス(E・Tの母親もやってる)がすごくいい。エンドロール後の白黒TV映画は何かなぁ・・・
彼女は、そこで男と出会い、何かを目撃し、襲われてしまう。
駆け付けた警官に男は射殺され、九死に一生を得たカレンだったが、心に傷を負い、何も思い出せなくなっていた。
医者の薦めで、カレンは仕事を休み、田舎に休養へ向かう事となったのだが…
「五分前は人間だった」
という、当時のキャッチコピーが示す通り、特殊メイクのロブ・ボッティンの仕事ぶりが本作の要であり、
また、彼の名を馳せるきっかけとなった作品でした。
ロブの師匠であるリック・ベイカーが、本作を観て仰天し、同時期に手掛けていた「狼男アメリカン」の特殊撮影をやり直したというのだからロブの実力は相当なものだと理解出来ます。
人から狼への変化を旧来からあるオーバーラップによる変身ではなく、特殊造形により、みるみる変化させていくという点が本作最大の魅力‼
低予算ながらも、機械操作のダミーや風船を駆使した筋肉の痙攣や、胸が波打つカットは今観ても凄まじい迫力を感じてしまいます。
顎がせり出すカットでは、ロブが手を突っ込んで押し出したというのだから驚きです😓
「お金を掛ければいい、という問題ではない」事を実証してくれた作品ですね🎵
さて、監督のジョー・ダンテについてですが、この作品から、後のダンテ作品に見られる極彩色の照明がチラホラ垣間見る事が出来ます。
また、狼印のチリ缶やTV画面に映る狼のアニメ番組といったイタズラも随所に…😅
…映画で遊び始めてます💦
本作には、コーマン門下生であるメンバーも多数いる事から、イタズラや遊びは遠慮がちではありますが、鼻につく人には耐えられないかもしれません💦
前作「ピラニア」と同様、女性の含みをもたせた笑みでエンディングを迎えますが、両作とも何とも言えない不安を残す、絶妙な終幕だと感じてなりません。
巧みです❕