無防備都市 ベイルートからの証言
プロット
フランス・イタリア・ベルギー合作
Dec,21 1991 In Theaters
フォートレス・ダウン 要塞都市攻防戦
プロット
シリア
Aug,14 2020 In Theaters
海底都市
プロット
アメリカ
Aug,28 1971 In Theaters
犯罪都市(1952)
プロット
アメリカ
Aug,01 1953 In Theaters
都市とモードのビデオノート
プロット
フランス・ドイツ合作
Mar,28 1992 In Theaters
爆裂都市 バースト・シティ
プロット
日本
Mar,13 1982 In Theaters
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無防備都市 Comments (3)
戦中戦後の物資不足の中で手作りで苦労して撮ったことが、結果的に高いリアルさに繋がったのは画面から容易に伝わる
それだけでなくナチズムとの対決、平和の希求、その闘いへの連帯のメッセージが熱い思いとして伝わる
ゲシュタポ将校の台詞と酔っ払ったドイツ軍将校の台詞に監督の製作意図が吐露される
ヒーローはいない、市井の普通の等身大の人々すべてが主役という姿勢
資金難で結果的に素人を使うしかできなかったことが却ってそれを明確化できた
きちんと映画として起承転結しており、決して独善的なものでは無かった
観て損はない
冒頭から引き込まれ、映像の凄味に圧倒されっぱなしでした。
何でもないシーンでも存分に楽しめます。
余談ですが、マリアという役をやったマリア・ミキという女優さんが魅力的でした。日本語のwikiがなく日本語のネットを探してもこれとこの後のロッセリーニ作品が一本出てくるだけで、あー、一発屋みたいな人かなと思いましたが、もっと活動した方だったんですね。
まあ、映画史に残ると言われるシーンと言いその後の映画の流れと言い、黒澤映画などにも影響が見られてとても素晴らしい作品です。
この映画に登場する人物はことごとく殺されます。しかし、フランチェスコだけは生き残る。というかマンフレーディとドン・ピエトロたちが捉えられたシーン以降登場していません(はず。)それまで数少ない登場人物の中では、ピーナのあの衝撃的なシーンを作り上げた大きな役であるはずなのに、突然姿を消してしまう。改めて考えてみると少し不自然な感じが否めません。しかし、それが却って想像力をかきたてます。仲間が連行されるところを、運良く免れた後の彼がどう振る舞ったのか。あるいは、彼もまた結局は連行される運命にあるのか。
ある人物の存在を突然切り離す。そういったところにもこの映画のドキュメンタリー性を強めている要素があるように思います。
ドキュメンタリー性。そもそもこの映画はフィクションであ流けれども、しかし見る側の人間にとってはほとんどドキュメンタリーのように映ります。物語的なストーリーというよりも、現実的なものを描くことに注力されている。だから、それぞれのシーンはひょっとしたら、多くの人が目撃した現実の再現でしかない。シーンのためのストーリーが準備されたのかもしれません。それだけに映像のインパクトはやはり大きいです。
二人を尋問する場面では、ドイツ軍の人間が戦争を皮肉る発言が何度か登場しますが、これもまた事実だったのでしょう。殺す側の人間が、その行為を疑問に思う。しかしそれでも殺される人々がいたという不条理。
複雑で練られたストーリーを持つ作品だけが傑作として残るわけではない。例えばある一つの事実、あるいはピーナのあのワンシーンが持つ迫真性のために、この作品はこれからも残っていくのだと思います。