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サベイランス 監視 Comments (2)
ビル・ゲイツ、独裁者などと評されるナーブ社CEOのゲーリー(ティム・ロビンス)。いきなりマイロ(ライアン・フィリップ)たちのもとへ電話をかけてくる。ゲーリーはOSシナプスのソースをなぜ公開しないのか?と質問を送っても無視している男なのだ。しかし、安定した企業への就職という魅力も捨てがたい、そんな若者の心をくすぐるような作戦だ。ナーヴ社への誘いに傾きかけていたマイロのもとへ司法省までもが勧誘にくる。とにかく引く手あまたの天才青年だ・・・
序盤に簡単に大企業への道を選択。仲間である中国系青年テディとも別れてしまうのだ。そして、新しいプログラムを発明したと思われたテディが殺された。もしやプログラムソースを盗むためにゲーリーが殺したんじゃないかと疑うマイロ。保育所を装った21号ビルに忍び込んで監視カメラの記録を調べるうちに、なにもかも監視下にあることを知って愕然とする・・・
スパイだらけ。画家の恋人アリス(クレア・フォーラニ:バーブラ・ストレイザンド似)だって本名じゃなかったし、前科者だということで買収されてるし、司法省だって買収されていた。同じ社員だったリサにも協力を仰ぐが・・・といった展開。色々とサプライズがあったりして、10数年ぶりい再鑑賞したら改めて驚く展開だったりしました。
「圧縮技術じゃなく、答えは伝送容量にある」というキーワード。そしてオープンソースをテーマとしたOSの技術開発。インターネットが普及した2000年の作品ながら、独占状態にあるビル・ゲイツやウィンドウズをも批判的に描いているのです。とにかく、誰もが無料で使えるOSの開発。LINUXを称えているような内容でした。
設定は面白いのですが、「子供向け」作品という趣です。
そもそも犯人側の動機も行動も極端過ぎて非現実的。
主人公の奔走も、ご都合主義の連発で緊迫感を感じません。そもそも犯人が主人公に示した信頼や期待の根拠が曖昧で、そこからしてご都合主義を感じてしまいます。
クライマックスに幾つか見られる「どんでん返し」も、「どんでん返しをしたい」、という意識があからさまで興ざめしてしまいました。
少なくとも、大人が観て楽しめる映画ではないと思います。