黒の怨(うらみ) Plot

“トゥース・フェアリー”というアメリカで古くから言い伝えられている歯の妖精の伝説に、暗闇に対する恐怖心を融合させたホラー。監督は本作で劇場長編デビューのジョナサン・リーベスマン。

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黒の怨(うらみ) Comments (2)

Tatiellekt
Tatiellekt
アメリカではこの“トゥース・フェアリー”は乳歯をコインに変えてくれるというおとぎ話。この町では過去に魔女狩りによって老女マチルダを虐殺したため、彼女が町の人々に次々と復讐するのです。

暗闇で彼女を見なければいい。光に弱いという欠点もある。暗いんだから目を閉じろ~~彼女を見なければ襲われないんだ~と、誰もカイルの助言に従わない。懐中電灯を買うだけにすればいいのに、銃を盗むもんだからややこしいことになってるし・・・そして、ケイトリンの弟マイケルを助けるために病院に向かう。何故カイルとマイケルだけが狙われるのかよくわからないけど、結局は周りの人ばかり殺されてゆく。もう、わけがわからないまま怖くするという強引なホラーだ。ま、ホラーだからいいんですけどね。
Agr-wohgdrrkinwo
Agr-wohgdrrkinwo
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自宅(CS放送)にて鑑賞。オーストラリア・米合作、原題"Darkness Falls"。よく判らない邦題だが、オープングのナレーションで、呪いをかけられた町名がタイトル(原題)だと明かされる。90分に満たない短い尺だが、その内ラストのスタッフロールがゆっくり延々と11分以上流れる。肝心の恐怖描写はライトの点滅や細かいカットバックを重ねる様なのばかりで、演出や画的に微妙なのが多く、あくまでお化け屋敷的で残念。丁寧に作られてるのは伝わったが、馴染みの薄い文化・風習の違いでイマイチな印象が残るのは惜しい。60/100点。

・欧米でよく云われる“歯の妖精(トゥース・フェアリー)”と云えば、ダーク・ファンタジー系の作風だった『ダーク・フェアリー('11)』を想起するが、本作はしっかりとしたホラー。全体に音で驚かせるのが多かったが、悲鳴(嗚咽)の様な呻きが独特であった。難癖を附けるようだが、そもそも姉弟の歳の差に違和感を憶えてしまうし、更に云えば抜けた乳歯を何の為に集めていたのか判らない。

・入院していたL.コーミーの“マイケル・グリーン”、暗夜恐怖症か夜驚症と聴き慣れない病名が出て来た。“マチルダ・ディクソン”は、儚げな死神の様な出で立ちであったが、演じていたのはノンクレジットだったA.バローズと云う男性である。

・途中、ラッシュを観た製作側は、このクリーチャーの出来に満足しなかった為、脚本を変更させ、それ迄のS.ワンに加え急遽、『ターミネーター('84)』や『エイリアン2('86)』、『ジュラシック・パーク('94)』等の特撮で著名だったS.ウィンストンを呼び寄せ、これに当たらせた。亦、S.ワンによれば、ラッシュの時点では“歯の妖精(トゥース・フェアリー)”は、特殊メイクを施したD.ジョーンズが演じていた。

・製作中に"The Tooth Fairy"、"Don't Peek"、"Fear of the Dark"、"The Tooth Fairy: The Ghost of Matilda Dixon"、"The Tooth Fairy: Every Legend Has Its Dark Side"と何度も仮題が変更され、最終的に原題(Darkness Falls)へと落ち着いた。このタイトル変更の変遷を辿っても、製作時の混乱が窺える。

・鑑賞日:2018年9月9日(日)