追いつめられた男
プロット
アメリカ
Jan,01 1900 In Theaters
夢を生きた男 ザ・ベーブ
プロット
アメリカ
Sep,05 1992 In Theaters
抱きしめたい
プロット
アメリカ
May,01 1982 In Theaters
たわわなときめき
プロット
日本
Oct,21 2020 In Theaters
逃げきれた夢
プロット
日本
Jun,09 2023 In Theaters
ゴースト もういちど抱きしめたい
プロット
日本
Nov,13 2010 In Theaters
This site is a comprehensive movie website about movie posters, trailers, film reviews, news, reviews. We provide the latest and best movies and online film reviews, business cooperation or suggestions, please email us. (Copyright © 2017 - 2020 920MI)。EMAIL
アンヴィル!夢を諦めきれない男たち Comments (10)
ヨーロッパツアーに出たはいいが、素人同然のマネージャやいいかげんな興行主のおかげで、小さなライブハウスもスカスカの客入り、ギャラも出ない。苦労はしても好きな仕事(仕事なのか?)にひたむきな二人に、共感というよりも羨望を覚える。老後の心配が先に立つ凡人としては、この二人にかつての自分の姿を重ねて、アンヴィルがスターダムにのし上がること=自分の夢の成就だと思いながら観た。
アンヴィルの二人がまたでき過ぎたキャラクターで、片や小柄な直情径行タイプ、片や冷静ななだめ役の大男と、絵に描いたような凸凹コンビ。筋書きがあるのではと思われるほどうまいこと展開する「ストーリー」。底辺バンドの生活、再起のチャンス、奮起、仲違い、挫折、そして花道(?)。これはロック版『レスラー』か?
終盤、思い出の地・日本でのライブのシーンは胸に迫る。
30年間ケンカはすれどコンビを解散せずに、時代などお構い無しに自分たちのスタイルでひたすらヘビメタを歌い続けてきた50歳を過ぎた2人。
ヘビメタが無ければ人生は成り立たない と言い切り、髪が薄くなり 顔の輪郭にも衰えが見え始めて来てはいるし、今では音楽では食べてゆけず、それぞれ音楽とはまったく無縁の仮初め的仕事で食い繋ぐ日々を送る。
数十年前まではボン・ジョヴィらと共には何万人という観客を沸かせていた栄光の時代もあった。
しかし、今はヨーロッパツアー と聞かされ「これでレコード会社からオファーが来るぜ」と胸躍らせ各国を廻るも、ライヴを行ったクラブでは店主から「お前たちが歌ったら客が帰った。金は払えない。」と言われ言い争い。
ツアーと言えどアーティストたちの99.9%はギャラをもらってないと内情をぼやく。
それでも、自分たちスタイルのヘビメタを愛する。
曲を作り、演奏し、歌い、自らレコード会社に売り込むも、現実は甘くはない。婉曲に「古い」と評価はしてはもらえない。
が、彼らはめげない。
何故なら、心からヘビメタを愛しているのだ。
故に、自分たちの道を信じて突き進むだけ。
その熱い想いが伝わってくる。
例え普段ヘビメタなんて聴かない人でも、そこに確かに熱いものがあることだけは伝わってくるはず。
映画の中でのラストライヴはなんと日本。
日本のプロモーションからオファーが来たのだ!
果たして5人以上の観客、ファンはいるのか?
蓋を開ければそこには何千?万?もの熱狂したアンヴィルのファンたちが待ち構えているではないか!
私はリップス、ロブと同じ気持ち(多分)で、胸が熱くなり
「明日からも頑張る!」と図らずも涙してしまった。
映画館でANVILのCDが売られていて、迷わず買い求めた。
2人は「夢を見られることは素晴らしいんだ。夢は生きる糧だ。」と教えてくれた。
どうしようもないぐらいの要領の悪さや、それでもへこたれない熱さに笑えて泣けて最後には応援せずにはいられない、そんな映画でした。
30過ぎたオッサンたちに最も観てもらいたい映画です。
これは、家族愛の映画といっても過言ではないかもしれません。
(それも、創作ではなくドキュメンタリーです!)
個人的には、今年の映画はこれを観ずとてなにを観るって感じです。
音楽は、まあ好みが分かれると思うので、ヘヴィメタが大キライな人はライブシーンは薄目で観てください(笑)。私は勿論初来日以前からのファンなので、HM/HR界の名だたるアーティストが登場する場面にも目が離せませんでした。
映画「レスラー」でもそうですが、中年を過ぎた男たちのないないづくしの哀愁漂う姿はたまらなく魅力的ですね。たとえ下腹が出て頭ははげかかっていても。それも夢を決して諦めず、ひたむきに闘う姿だからこその魅力だと思うのです。
アンヴィル
バンド名を聞いたことはありましたが
曲とか、どういう人たちが演奏しているのかは知りませんでした。
本作、そもそもの製作のキッカケは、
アンヴィルのバックステージで働いていたことがある
サーシャ・ガバシ監督が2005年に、ふと連絡をとったこと。
50代になっても
服装も、情熱も、ライフスタイルも
何一つ変わっていないアンヴィルに感動。
これまでハリウッドで得た報酬(私財)を
すべて、この作品製作にぶち込んだそうです。
サーシャ・ガバシ監督もアンヴィルに負けない情熱です。ロックです。
継続をすることの難しさは、
先日鑑賞した作品で矢沢永吉さんも
語られていましたが、同じ姿勢、同じ情熱を
30年間継続しつづけるなんて、並大抵のことではできません。
30年間一度もあきらめずに、夢を追い続けるなんて素晴らしい。
ただ決して忘れてならないのは、
そんなアンヴィルを支えてくれる人たち。
家族、友人、ずっと記憶にとどめてくれていたプロデューサー、
なによりも、そんなアンヴィルを応援し続けてくれたファンの人たち。
彼らの存在があったからこそ、走り続けられたことを心に刻まなければならない。
本当にこの人たち成功をしたいんだ
そのために他人の意見を聞く耳も持てるようになったのかな
そう感じたのは、
ラジオでマネージャーを募集したとき。
それまでアンヴィルは頑ななまでにマネージャーをつけず、
自分たちだけでなにもかもやろうとしていました。しかし、
海外ツアーにおける弁護士との話、そしてスクリーンには
でませんでしたが、きっとプロデューサーにも似たようなことを言われたのではないでしょうか。
50代になっても、まだこの人たちは、人間として成長している
夢を追い続ける力の偉大さを、まざまざと見せつけられた気がしました。
☆彡 ☆彡
翻って私は、これから30年間、
映画を観続けレビューを書き続けることができるのかどうか(苦笑)
なにか仕事のこととかで
くさくさしている人に、
明日からの勇気と情熱を与えてくれる作品です。
アンヴィル
なんかようやく大ブレイクしそうな気がするぞ!!!!!