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竜とそばかすの姫 Comments (20)
内容的には日本版「美女と野獣」といったところか?
でも、本家(?)を圧倒するような力を感じるのは、やはり彼女の歌声故か。
とにかく、魂を揺さぶられるような感じ。
劇中のセリフの時のボソボソとした喋りとのギャップがそれを更に増幅させている。
いずれにしろ、彼女の存在感がハンパない。
宇多田ヒカルや倉木麻衣が世に出て来た時以来の衝撃!
お金と時間をかけてじっくり作ってて
特に冒頭の仮想世界の映像はお金を払う価値のあるものです
しかしその他は良くて可
特にストーリーと心理描写が雑です
主題は分かりやすいしストーリーも複雑なものではないのに何かピンとこないツギハギだらけのように進行していきます
主人公や周りのキャラの心情もいまいち共感も理解もできないものばかりです
特に助手的ポジションの子は何故協力的なのか
ラストの一応の元凶と対峙するシーンで
何故あのような反応になったのか
?が浮かんだまま全て上手くいきました!
で終わりに納得いきませんでした。
現実生活や過去のトラウマからくる現実逃避と成功する仮想空間の二面性を交互に進めていき、終盤になるにつれそれが、一つのストーリーへと束ねられシンクロしていく構成であり、感情移入しやすい作りになっていると思います。
パフェと例えたのは終盤になるにつれ、作中に溜まった疑問やあるであろう答え合わせがなく、コーンフレークのようなやや、肩透かしというか、あれはどうやった?感のある転結だからです。
合唱のメンバーやリアル同級生などベルの素性を知る人々のアズは作中出てきて、「こんなキャラクターなのか!」と思えるのですが、キーとなるのかな?と思ったアズとリアルの人々の答え合わせがなく終わる点、すずは付き合うのか!?など、パフェでいうと最後の底のちょっとのところにスプーンが届かないモヤモヤ。
ただ、終わって思い返すとあれはああいうことなのかな?あれはそういうことなんだろうなのような余韻のマジックはすごいです。
結構しっかり記憶にのこる作品です。
最初の圧倒的な彩り豊かな美しいところから底細りが少しこのモヤモヤさに拍車をかけます。
この伏線回収だったり、答え合わせというところはBlu-ray発売のOVAなどで収録されてたりすると、作品世界のひとつのピリオドが打てるので、期待したいところです。
ポイントポイントで美女と野獣のオマージュカットや曲を入れるところなど飽きさせない工夫、考えながら観てても話の主軸がスッと入ってきやすいところは大人から小学校高学年くらいまで楽しめるのではないかなと思いました。
ちなみに場所を特定しようとしたシーン。
二子玉川で観てると「ここらへんじゃん」と思えるので違った没入感がありますよ!
なんだか怖いですわ。
なぜ、すずの母親は他人の子どもを助けるために死んだのか。なぜ、すずは竜を助けるために素顔をさらしたのか。そこがリンクしている。自分も同じことをして、すずはあの時の母親の気持ちを悟った。笑えるところ、恋模様、泣けるところが所々にあり、最初から最後まで圧巻。歌も映像も良いので映画館で見られて良かった。