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ONODA 一万夜を越えて Comments (5)
小野田がなぜ終戦を信じずジャングルに潜伏し続けたのか?彼の細かい心情や背景を描きだしていると長尺になるのも仕方がない。
最後のシーン、小野田の顔がしばらく映し出されるが、彼はなにを思い感じていたのだろうか。
彼もまた孤独とジャングルという大自然を相手に、戦い続けた勇敢な兵士の一人なんだろう。
なんといっても本作はキャストがみんな素晴らしい。
小野田寛郎の青年期を演じた遠藤雄弥から後半は中年期を演じる津田寛治へとバトンタッチされるが、二人の目がよく似ていて全く違和感なく見ることができる。また、バックパッカーの青年を演じた仲野太賀は相変わらずいい表情をしているし、谷口演じたイッセー尾形はさすがの存在感、空気が変わるし声が素晴らしい!
唯一残念なのはセリフが聞き取りにくかったこと。何を言っているか分からないところが所々あった。海外では字幕が入るからそこは気にならないのかな?
津田さん目当てです。
ほとんどジャングルの中で隠れながらの生活です。舞台はフィリピンの島、ルバング 亜熱帯で雨が多い。戦争で常に緊張状態の中、司令を遂行するため部下を家族と思い戦い続ける。空腹 部下の死 また現地の住人を射殺したり精神的な苦痛を負う。
小野田寛郎(おのだひろお)
終戦して30年間近く任務を最後まで遂行する。今の時代考えられない事ですが当時の戦争は普通ではない感覚で生きている。(小野田さんは密戦の研修を受けていることもあるが)それ故、これほど長くジャングルで生きる事になってしまった。
テレビで飛行機から兵隊のまま降りてきた小野田さん。ちょっとタイムスリップした感覚を受けました。(本人も別世界にきた感覚だと思います) この映画は戦争の精神面を描がいている 青年期の遠藤さん成年期の津田さんの演技が素晴らしかった。また他のキャストさんも
戦争の爪痕
30年の月日は何の意味があったのだろうか
誰の事も忘れない この言葉が印象深い
部下の無念の死を想い偲ぶ言葉
目頭が熱くなりました
上映前の舞台挨拶でイッセイ尾形が3時間の大作ですが、体感的には1時間であっという間 と言っていたが
昭和19年から昭和48年までの30年間のドラマが鮮やかに浮き彫りされた感があった。
日本と日本人とは何か?
MINAMATA に続いて外国人の監督で知らされるのを寧ろ肯定的に受け止めるべきだと思う。
塚本晋也監督の野火に続いて、この映画も多くの若い人に見て欲しいと思った。
小野田さんと小塚さんの役は、若い時と成年期で役者さんが変わっているのですが、違和感なく見てました。
小野田さんの後半を津田寛治さんが演じていたが、その鋭い眼光はまさに敵と対峙し生死を生き続けできた証で、日本に帰国する時にはすっかり穏やかな目に変わっているのが印象的でした。
あれから50年近く経ちますが、そんなに前のこととは思えない。
フィリピンセブ島で夫(私の祖父)を亡くしている私の祖母が、もしかしたらお父さんもジャングルにいるじゃないかしら?と漏らした一言を忘れません。
小野田さんの帰国は、戦争で夫や父を亡くした遺族達にどれほどの希望を与えたかわからない出来事だったのです。