わが命つきるとも Plot

「ドクトル・ジバゴ」のロバート・ボルトが彼自身の戯曲を脚色、「日曜日には鼠を殺せ」のフレッド・ジンネマンが製作・監督した作品で、アカデミー賞の作品賞に輝いているほか、数々の賞を獲得している。撮影は「モール・フランダースの愛の冒険」のテッド・ムーア、音楽は「カトマンズの男」のジョルジュ・ドルリューが担当した。出演は英国舞台俳優のポール・スコフィールド、「息子と恋人」のウェンディ・ヒラー、「モール・フランダースの愛の冒険」のレオ・マッカーン、「バルジ大作戦」のロバート・ショウ、「パリは燃えているか」のオーソン・ウエルズ、スザンナ・ヨークほか。総指揮はウィリアム・N・グラフ。

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わが命つきるとも Comments (4)

Psohmgsknxi
Psohmgsknxi
ロバート・ボルトの脚本。ポール・スコフィールドとロバート・ショウの演技合戦。
wsfeizk
wsfeizk
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「王の僕の前に、神の僕である」

トーマス・モアの主張は、一神教を擁しない日本人にとっては、融通のきかない頑固者としてしか目に映らないかもしれない。

しかし、彼は敬虔な信者という立場からというよりも、イングランドの行く末を案じる一人の政治家としての立場から、王への拒絶を強めたのだと思う。

国王が教会に圧力をかけて再婚を認めさせるということは、カソリックの教義をねじ曲げるということと同じことであり、それは宗教で統制している国民の道徳心や倫理観を揺さぶることにもつながる。

もちろん私は、それほどまでして守らねばならぬほど宗教が大切だとは思えないし、国主が禁忌を破ったからといって、自分の倫理観が崩壊するほどの衝撃を受けたりはしない。

それは生きている時代と国と人種が違うから言えることであって、この時代に身を呈して権力におもねらず死を選んだトーマス・モアの覚悟は、やはり凄いことだと思う。

それよりもあの手この手で彼を凋落させた取り巻きどもの執念に呆れる。モアは政界を下野して平民に退いているのだから、本来であれば放っておけばいいものを、王ヘンリーの執着と嫉妬がそれを許さない。
逆説的に、モアがいかに高潔だったかが伺える。
ヘンリーは一番信頼できる人物を、みずから殺してしまったと言えますね。
Pnriuatormnt
Pnriuatormnt
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処刑癖のある ヘンリー8世の下で働くのも、生きるのも 大変だったろう
トマス・モアは法律家としての存在感だけでなく、思想家としての偉大さもある
すねに傷持つ王の屈折や 思想的に負けるクロムウェルの嫉妬と憎しみと王への追従
(でも、あんなに尽くしたのに 惨殺される!)
この辺の 人間関係の複雑さを よく描いている脚本である
ジンネマン監督は それを 上手く掬いとって映像化した

モアの思想家としての意味(現在だけでなく、後世に及ぼす影響力)を 考えると、
意見を変える事など 考えられない
当然の帰結である
スコフィールドが 運命をも見据えたようなモアを演じている

リチャード・リッチの狭量さを ジョン・ハートが、
アンの艶やかさと存在感を レッドグレイブが、
上手く演じていると思う
ヘンリー8世の ロバート・ショウも!
肉屋出身のウルジー枢機卿を 演じる、
オーソン・ウェルズの肉体表現(膨張)にも、驚く
個性的な俳優達の「群像劇」としても、楽しめる映画になった

リッチの 後世の評価は
「無節操な出世主義者」であり
この映画により 「イギリス史上最悪の人物賞」(BBC)を受賞している
(他にも いる)
Shskinpogmx
Shskinpogmx
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総合55点 ( ストーリー:55点|キャスト:60点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:30点 )

社会はその時々に合わせて価値観が変わるし、何が大事なことなのかも変わっていく。だけど結局主人公のトーマス・モアは、当時の宗教の教義と道徳観に忠実でそれに固執したから立派だったということなのか。
でもそれは悪く言えば私にはただの融通のきかないかちかちの保守派なだけな人物にも映った。もしカソリックという宗教が未来永劫絶対的なものならばそれでいいのだろうが、離婚など絶対に認めないというその教義がそれほど大切というのがそもそも共感できない。そして彼が何故それほどにまで王よりも国家よりもまずカソリックに忠義を示し続けるのかも伝わってこない。ただ終始彼は離婚に反対するだけ。
そんな彼が政争に巻き込まれて陥れられるのは不条理かもしれないが、そんなのよくある話だし彼の融通のきかなさを考えれば仕方がないんじゃないか。やたらと自分の立場を示す演説をかます描き方も悪いのか、そのような主人公に魅力を感じなかった。命を懸けて貫く信念が何か、それはどこからきているのかというものがこの作品には乏しい。とにかく無条件に宗教こそが大事と言う人には理解しやすいのかもしれないが、私には向いていない。