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花椒(ホアジャオ)の味 Comments (3)
どちらも偽善的な話だが、少なくとも、こちらの話は『誰かの為に誰かの人生が犠牲になっている』と言った様な超偽善的話にはなっていない。
その他には、この3人を3つの中国として描いているのでは?と思った。だから、単純にお涙ちょうだい映画ではないなぁと感じた。
みんな、演技がうまいなあ。衣装も小道具もヘアメイクもぜーんぶ生きていて、姉妹と母と祖母の性格や個性を際立たせていた。それにしても、母娘で手をつないだり祖母とハグしたり姉妹同士で抱き合ったりがとても羨ましく思った。私はできない。韓国の女の人達は仲良し同士でよく手をつなぐ。初めはびっくりしたけれどとても嬉しかった。香港の人達もそうなんだろうな。香港、行きたい。みんなで賑やかに美味しいものを食べる風景が好き。
この前テレビでcovid-19の影響でやむなく閉店になったお店の方が「閉店するにもお金がいる」と... 現状回復のために余計にお金がかかると語っていたし、政府からの給付金の遅れが目立つとも..
この映画『花椒(ホアジャオ)の味』では、急逝した疎遠な父親が残した火鍋店を中心に初めて会った3姉妹の関係と長女アカシアのそんな父親との彼女自身が自分でしょい込んでいる父との心の関係を修復する物語となっている。
病気のことも他に2人の妹がいることも他人に言えても自分には言ってくれない、しかも母親からは「お父さんは、もう私たちを愛していないのよ。」と記憶に残っているアカシアにとっては、イメージとしては割り切れないのかもしれないけれども話が進んでいくうちに観ているこっちのほうが、女性に対してだらしなく見える父親が時々、フラッシュバックの形で彼女の目の前に現れるたびに父親の優しさしか感じられないものとなっていく。
Choi Ho-shan: Do you know spiciness is not a taste but pain. For
instance you have headaches?
Acacia Ha: Been having a lot lately!
Choi Ho-shan: When you have a headache... give me your hand...
Press this acupoint. Is your headache gone? Actually,
I'm not sure if this acupoint is effective. But we can
use another stimulant to divert attention and numb
ourselves. Spicy food can be a form of pain to numb
another pain.
この映画では広東語やマンダリンが使われているけど台湾の北京語と中国本土ものとは多少違うところがあるだろうし、まして広東語とは違うために3姉妹の関係がもっとギスギスするのかと思っていると出会った時から打ち解けるって、しかもアカシアの居間で3人がレストランの嫌われ者を見て一斉にソファーに飛び乗り、気持ち悪がっていたのにアカシアが殺そうとすると父親の生き返りかも知れないって、ハァ~? そんなことまだ信じているのかと思ったり、アカシアが父親のことをあまり知らないことが葬儀の際に父親が仏教徒だと言われるシーンで見ている側としたらテッキリ仏葬と思っていたのに... 一体全体、何葬だったのか?不思議。
アカシアの恋人役でアンディ・ラウがカメオ出演していたけど、アカシアとの関係と同じようにあっさりとした感じで車内のシーンだけだったので彼の拘束時間を考えると一度に二つ撮りしたのではと...
ヘイワード・マック監督が人の多様性や違いについては、「性別ではなく個人の問題だと思います。私が人間性についての観察を明確にするとき、単に"女性"の観点からではなく、思いやりのある"人間"の観点から見たいと思います。他人を観察したり、キャラクターを書いたりするときは、自分にとって共感的な一人の人間であるかどうかを気にします。」
新しいジェンダーに対する気難しい問題ではなく、ごく身近にある親子関係や恋人との関係を監督ならではの描き方で少しはノスタルジック感もあり、そして現代の香港女性をも描いている軽いコメディとして映画作りがされていて、また2019年の香港映画界が若い男女のロマンティックな関係を描いた『少年の君』を代表するように映画の質感の変革を予言できるものとなっている。
付け加えるならテレビドラマ化もされ、本作よりもヤング・アダルト・コメディ色を前面に押し出してもいた。